デルフィニウムの育て方
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- 科名
- キンポウゲ科
- 学名
- Delpininum
- 用途など
- 庭植え 鉢植え 切り花
- 開花期
- 5月~6月
- 大きさ
- 高さ30cm~2m
- 耐寒性
- つよい
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
育て方
- ・夏の高温多湿が苦手
- ・発芽適温は15℃前後
- ・花後に切り戻します
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
タネまき | 9月中~10月中 |
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植え付け | 3月~4月 / 10月~11月 |
肥料 | 2月中~3月中 / 4月中~5月中 |
日常の手入れ
支柱立て
春になって花茎が伸びてきたら、倒れないように支柱を立てて上げましょう。つぼみが見えてきたら花茎にかぶっている下葉を取り除いて株元に近いつぼみにまで良く日光が当たるようにします。
花後の切り戻し
1番花が咲き終わったら株元で茎を切り戻し、株元から出ている勢いの強いわき芽(シュート)を2~3本残して細い枝などを取り除きます。その後、わき芽が成長して最初の開花から2ヶ月後には2番目の花を咲かせます。この作業を繰り返すことにより秋まで3番花、4番花と続けて楽しむことができます。夏も涼しい寒冷地ではこの方法で長く花を楽しめますが、一般地では暑さで生育が衰え夏には枯れてることが多いので、3番花、4番花を楽しむことは難しいです。
宿根草か一年草か
夏も涼しい寒冷地では、特に問題なく夏を越し毎年花を咲かせますが、平地では夏の暑さで枯れてしまいます。寒冷地では多年草として育てて、平地では一年草と割り切って春に花を楽しんで終わりにした方がよいかも知れません。デルフィニウムはどちらかというと寒冷地向きの草花です。
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所で育てます。ただし、夏の暑さや日射しに弱いので7月~8月は半日陰の場所に移動させるか日除けを行います。また、西日の当たる場所も避けた方がよいでしょう。地植えは地温の上昇を抑えるために敷きワラなどを行います。冷涼な気候を好み、暑さには非常に弱い植物ので、夏前に枯れてしまうことも良くあります。
耐寒性の強い植物なので、特に防寒対策は必要ありません。
水やりと肥料
土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。その際、花や葉や茎に水がかからないように気を付けましょう。花にかかると花が傷みやすく、葉や茎にかかると株が蒸れてしまいます。
肥料は植え付ける際にあらかじめ油かすや緩効性(かんこうせい:ゆっくりと効くタイプ)の化成肥料を混ぜ込んでおきます。追肥として3月頃と5月頃に化成肥料を株元に少量与えます。
適した土
水はけの良い土が適しています。赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた土を使います。
植え替え・植え付け
寒冷地で多年草として育てている場合、植え付けて3~4年経過すると大株になり込み合ってきますので、株分けを兼ねて植え替えます。2月頃に株を掘りあげて土を良くふるい落とし、芽を2~3株付けた状態で分けます。夏越しが困難で一年草として扱う場合は植え替える必要はありません。
苗を植え付ける場合、鉢で育てるなら6~8号(直径18~24cm)鉢に1株、花壇や庭で育てる場合は30cmの株間をとって植え付けます。
ふやし方
タネをまいてふやします。発芽適温は20~15℃で23℃以上では発芽が抑制されます。タネまきの適期は9月中旬から10月中旬です。タネは平鉢や育苗箱にバーミキュライトや赤玉土を入れてまき、軽く土をかぶせます。発芽まで乾かさないように管理しましょう。
発芽後、本葉が2~3枚になったら根を傷めないようにひとつずつビニールポットに植え替えます。その後、本葉が5~6枚に育ったら鉢や花壇に植え付けます。
多年草として育てる場合は3~4年ごとに株分けを行います。 また、春にさし芽でふやすこともできます。デルフィニウムのタネは寿命が短いので冷蔵庫で保管しましょう。
かかりやすい病害虫
うどんこ病 ヨトウムシ ナメクジ
日当たり、風通しが悪いと葉や茎が白い粉(菌)で覆われるうどんこ病にかかることがあります。うどんこ病にかかると生育が衰えて、最悪の場合枯れてしまうこともあります。見つけ次第、専用の殺菌剤を散布しましょう。主な発生時期は5~6月です。
ナメクジ、ヨトウムシは葉や茎、つぼみを食害する害虫です。ヨトウムシは夜行性で昼間は土中に隠れています。姿や形跡が見えないのに株が食い荒らされている場合はヨトウムシの可能性が高いです。株元の土を軽く掘ると隠れていることがあります。見つけ次第捕殺します。