ツキヌキニンドウの育て方
- 科名
- スイカズラ科
- 学名
- Lonicera sempervirens
- 別名
- 突抜忍冬(漢字表記)
- 原産地
- 北アメリカ東部~南部
- 大きさ
- つる性6m~7m
- 主な開花期
- 5月~10月
- 耐寒性
- つよい
- 難易度
- ★★☆☆☆(そだてやすい)
こんな植物です
アメリカ原産のつる性花木で、春から秋の長い期間、細くて先端の開いたろうと状の花を枝先に10輪ほどまとめて咲かせます。 赤花の品種がポピュラーでよく見かけますが、オレンジ色やクリーム色、黄色や赤紫色の花を咲かせるものや、花後に大豆ほどの大きさの真っ赤な美しい実を付ける品種など多くの園芸品種があります。
葉は互生(茎をはさんで一節に2枚の葉が付く)しますが花に近い先端のところでは2枚の葉がくっついて(合着)しまっており、茎が葉の真ん中から突き抜けているように見えるので「突抜(ツキヌキ)」の名前があります。
画像
育て方
- ・つるが伸びるので支柱やフェンスに絡ませる
- ・強剪定と弱剪定を使い分ける
- ・日当たりと水はけのよい場所で育てる
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え付け | 3月~4月 / 10月~11月 |
---|---|
剪定 | 2月~3月上 |
肥料 | 2月 / 9月 |
日常の手入れ
剪定
特に問題ない場合は伸び出たつるを切り詰める程度で十分ですが、樹形を整えたい場合やいろいろと仕立てたい場合は形や大きさに応じてつるを切り戻します。作業は芽が出る前、2月~3月上旬頃に行います。花芽は切り戻した位置から発生する新しい枝の先端にできるので、切り戻しの失敗によって花が咲かないと言うことはありません(日照と温度があればほぼ花は咲きます)。
強剪定と弱剪定
ただし、切る位置によって新しく伸びる枝の強さや咲く花の数に違いが出てきます。強剪定(昨年切り戻した位置よりさらに株元に近い場所くらいまで切り詰める) すると、勢いの強い枝が数本出てその先端に多く花を咲かせます。弱剪定(つる先を整える程度の軽い切り詰め) ですと、細い枝がたくさん出てよく茂ります。ただしそれぞれの枝の先端に咲く花の数は少ないです。
一つの木で強剪定と弱剪定が混ざってしまうと花のたくさん咲く枝ができたり葉が茂って花付きがまばらな枝ができたりとばらばらになってしまうので、切り戻しは「強」「弱」どちらかに統一した方がよいでしょう。
花をメインに楽しみたい場合は「強」ですし、枝葉をよく茂らせてフェンスやトレリスをグリーンに彩りたい場合は「弱」がよいでしょう。
つるの誘引
つるを長く伸ばすので、フェンスに絡ませたりアーチ仕立てやポール仕立てにします。自分から支柱などに絡まる力は弱いので、人の手で支柱に絡ませたり、ひもなどでしっかりと結わえるなどの誘引作業をした方がよいでしょう。
日当たり・置き場所
日当たりと水はけの良い場所なら特に土質を選ばずよく育ちます。日当たりの悪い場所では花付きが悪くなるので避けます。。
水やり・肥料
新芽が伸びる前と花の咲き終わった後に株元に化性肥料や油かすと骨粉を同量混ぜたものを適量ばらまいておきます。
かかりやすい病害虫
とくにありません。
植え付けと用土
2月頃から植え付けできますが、暖かくなる3月~4月頃に植え付けた方が根付きやすく失敗も少ないです。霜の心配のない暖地では晩秋10月~11月でも植え付け可能です。また、本来常緑樹ですが寒冷地では落葉することが多いです。
ふやし方
さし木でふやすことができます。