ツキトジ(月兎耳:カランコエ)の育て方
- 科名
- ベンケイソウ科
- 学名
- Kalanchoe tomentosa
- 別名
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- 原産地
- マダガスカル中部
- 大きさ
- 10cm~50m
- 主な開花期
- 4月~11月
- 耐寒性
- ややよわい
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
こんな植物です
マダガスカル中部原産の多肉植物です。 学名のtomentosa(トメントーサ)は「細かい綿毛がびっしり生えた」というニュアンスの意味で、葉や茎が細かいうぶ毛で覆われている姿に由来します。そのせいで、葉自体は緑色ですが、全体の草姿は白っぽく見えます。
葉は楕円形でふっくらと厚みがあり、先端がゆるくギザギザになっていて、そこが点々と黒~茶褐色に色づきます。 和名のツキトジは葉の姿をウサギの耳に見立てて付けられた名前です。 5、6cm足らずのミニ鉢植でもよく流通しますが、育てていくと茎が上に伸びて下の方の葉は落ち、枝分かれして上部に葉を茂らせ、地面に近い株元の茎は木の幹のようにごつごつになります。原産地では成長すると50cmを越す小低木状になります。
ツキトジは個体の変異が多く、いろいろなバラエティーのものがあります。代表的なものに。縁にクリーム色の斑のはいるツキトジニシキ(月兎耳錦)、普通種より葉が長い毛に覆われるチョウモウツキトジ(長毛月兎耳)、やや毛並み(?)が細かく葉の色が黒っぽいクロトジ(黒兎耳)などが知られています。
その他の画像
育て方
- 日照不足と水のやりすぎに気をつけて、がっしりした株に育てることが大切
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 4月~6月 |
---|---|
肥料 | 4月~6月 / 9月 |
日当たり・置き場所
一年を通して日によく当てて育てます。ただし、暑さが少しだけ苦手なので真夏は明るい日陰に置いて強い日差しと高温を避けます
耐寒温度は0℃~5℃、氷点下や霜には耐えられないので冬は室内の日当たりのよい場所やベランダの寒風の当たらない場所に置きます。日当たりの悪い場所で育てると、葉色が悪くなり、ひょろっとした軟弱な姿になってしまうので気をつけましょう。
水やり・肥料
水やりは土が乾いてから行います。冬は休眠するので、秋以降は水やりの回数を減らし、冬は忘れた頃にやる程度で乾かし気味に。乾燥には非常に強く、むしろ水のやりすぎに気をつけましょう。
肥料は春~初夏、秋の生育期、液体肥料をたまに与えます。真夏は暑さで生育が鈍ることがあるので与えません。
かかりやすい病害虫
とくにありません。
植え付けと用土
植え替えの適期は春~初夏です。気温が暖かくなってきたら生長を始めますので、それ以降に行います。用土は水はけのよいものを使います。
ふやし方
葉ざし、茎ざしでふやします。適期は春~初夏です。
葉ざしは、茎からはずした葉を土の上に寝かせておくと根がでてきて芽を吹きます。茎ざしは葉を数枚付けた状態で茎を切り取り、切り口を乾かしてから土に挿します。
いずれも根がでるまで水は一切与えず、直射日光を避けた場所におきます。
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