- 科名
- タヌキモ科
- 学名
- Utricularia sandersonii
- 別名
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- 原産地
- 南アフリカ
- 大きさ
- 3cm~4cm(開花時)
- 主な開花期
- まちまち
- 耐寒性
- ややよわい
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
こんな植物です
南アフリカ原産の食虫植物で、高山地帯の湿地の岩壁に根を張り付かせて自生します。花姿がウサギのように見えるのでウサギゴケの通称があります。
細かい葉っぱ(葉状器官)が、地際で茂っている姿はコケっぽく見えますが、コケの仲間ではありません。開花時でも草丈は3cm~4cmとごく小さいですが、地下茎(茎状器官)が横に這って広がります。
花は幅5mm~1cmほどで、一本の花茎に1輪~6輪咲きます。花びらは上下(上唇・下唇)に大きく開きます。 上唇はV字型、下唇は裾の広がった扇型になります。花の後ろ側から距と呼ばれる長いしっぽのようなものを出します。花色は淡い藤色で、下唇の基部には黄色い斑点が入ります。
地下茎の所々に丸い小さな捕虫袋を付けます。袋には感覚毛と呼ばれる器官があり、ミジンコなど微小なムシが触れると袋のふたが開いて、ムシを吸い込みます。捕らえられたムシは消化酵素や微生物の働きで消化されます。
名前の由来
属名のウトリクラリアは「小さな革袋」の意味で、捕虫袋にちなみます。種小名のサンダーソニーは人名由来です。
育て方
- 夏の高温多湿に注意しましょう
- 常に湿った状態を保ちます
- 肥料は要りません
●ポイント
主な作業の適期
植え替え | 春もしくは秋 |
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適した環境
日当たりの良い場所でもかまいませんが、レースのカーテン越し程度の明るい日陰に置いてあげると、元気に育ち花がよく咲きます。
30℃以上の高温が続くと弱ったり、蒸れて株が溶けます。夏は直射日光を避けた風通しの良い、できるだけ涼しい環境で育てます。
冬は室内の日当たりの良い場所で管理します。越冬の目安は5℃以上です。
水やり
常に湿った状態をキープし、水切れさせないように気をつけます。鉢に深めの受け皿を敷き、水を張る腰水が基本です。水が減ったら足して、一定の水位を保ちます。
肥料
要りません。肥料を与えると、用土(特に水ゴケ)の表面にねとねとしたアオミドロのようなものが発生することが多く、見た目が悪いです。
用土
水ゴケか、ピートモスやバーミキュライトを混ぜた用土を用います。
植え替え
鉢の表面がいっぱいになったら、一回り大きな鉢に植え替えます。適期は春か秋です。
ふやし方
株分けでふやします。茂りすぎると蒸れやすいので、風通しを良くするためにも有効です。 鉢から抜いた株は根を傷めない程度、用土を取り除き、手でやさしく引きちぎり用意した鉢の上に置き、上から軽くおさえます。その後たっぷりと水を与えて馴染ませます。
かかりやすい病害虫
ウドンコ病が発生することがあります。
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