ヤサシイエンゲイ

秋から春の定番草花

パンジー

パンジー
科名:スミレ科
学名:Viola × wittrockiana
別名:サンシキスミレ
原産地:園芸品種
草丈:20cm-30cm
開花期:11月~5月
栽培難易度:バー バー バー バー バー
(そだてやすい)

くわしい育て方

〔〕内は学名、V.はViolaの略

パンジーとは

パンジーはヨーロッパに分布する数種のスミレ類を掛け合わせてできた園芸植物です。通称でサンシキスミレと呼ばれることもあります。

秋にタネをまくと、はやいものでは晩秋から花が咲き始め、翌春まで楽しめます。夏を越して毎年花を咲かせることもありますが、高温多湿が苦手でおおかたは梅雨前に枯れてしまいます。花壇やプランター、鉢植え、ハンギングなど用途は幅広く春花壇には欠かせない植物です。家庭園芸用としても非常にバラエティーに富んだタネが市販されます。

数千とも言われるたくさんの品種があり、花の大きさ・色・咲き方をはじめとして途方もないバラエティーがあります。単色の他、きれいに2色に咲き分けるもの、花の中心に「ブロッチ」と呼ばれる目が入るもの、様々な色の混じるもの、縁取りが入るものなどがあります。ユニークなものに、花びらのフチが大きく波打つ品種などもあります。

パンジーの名前はフランス語のパンセ(物思い)に由来し、花の咲いている姿が物思いにふけっているように見えるところから名付けられました。

ビオラとパンジー

小振りな花が群がるようにたくさん咲く品種を一般的に日本ではビオラと呼んで区別しています。実はパンジーとビオラには客観的な違いはなく、その境界線は曖昧です。一説にはビオラ・コルヌータをルーツとする品種グループが「ビオラ」ともされますが、パンジーとビオラを掛け合わせた品種もあり、その説だけでは一概に区別しづらいです。見た目でそれとなく分けている、と言うのが現状のようです。

ビオラはスミレ類の植物全体を指す学名(属名)でもあるので、ややこしいです。ちなみに、海外ではビオラに当たるグループを「タフテッド・パンジー(Tufted Pansy)」、単にパンジーと呼ばれているグループは「ガーデン・パンジー(Garden Pansy)」と呼ばれます。

歴史

はじめに

パンジー改良の歴史は19世紀初頭にはじまり、現在も続いています。花の大きさで言うと、ごく小輪の野生種からはじまり、超巨大輪といも言われる10cmを越す品種に達しました。どのように改良が進んでいったのか、時系列で見ていきたいと思います。

品種改良の流れ

ルーツ

パンジーは交雑によって作られた植物なので、基本的に野生種はありません。元となる野生種はありますが、世代を渡った複雑な交雑を経て成り立っているので、全容はわかりにくいようです。ルーツとしてわかっている野生種は、ビオラ・トリコロル〔V. tricolor〕、ビオラ・ルテア〔V. lutea〕、ビオラ・アルタイカ〔V. altaica〕、ビオラ・コルヌータ〔V. calcarata〕の4種です(ここで言うビオラはスミレ類の学名のビオラです)。

発端は19世紀のイギリス

19世紀のはじめ1813年頃、イギリスで園芸家のトンプソンによってビオラ・トリコロルを元に改良された品種がパンジーの最初とされています。トリコロル種は「ハート・イーズ」と呼ばれ、イギリスでは古くから親しまれてているスミレ類です。改良によって、花は大きく、縦長の形が丸くなって花色も増えて現在見られるパンジーと同じような姿になりました。1830年代には数百種にのぼる品種を作り出したと言われています。

さらに精力的に改良が進められ、花の大きさが4cmになる当時としては大輪のショウ・パンジーと呼ばれるグループが作られました。

さらに海外に渡る

ブロッチ19世紀末にはフランスやオランダ、ドイツでも改良がされるようになり、現在よく見られるブロッチ(花の中心に入る黒い目)のある品種がフランスで生まれました。花もさらに大きくなり、色や姿もさらにバラエティーに富んだものになりました。この頃、ヨーロッパ各地で改良されたグループはファンシー・パンジーと呼ばれます。

現在、中輪系と呼ばれるタイプのパンジーはこの頃にできました。主にさし芽で増殖されていましたが、大量に苗が必要となる花壇などの用途に応じて、タネからふやされるようになったのもこの頃からです。そして耐寒性の強い品種なども作られました。

20世紀前半

20世紀に入るとアメリカやスイスが改良をリードします。スイスで作出された「スイス・ジャイアント」は径8cmほどの大輪で花色も非常にカラフルなものが揃っています。パンジーのタネは品種の入れ替わりの激しく、なくなるものも多いのですが、スイス・ジャイアントは今でも変わらずタネが市販されている超ロングセラーの品種です。

20世紀後半~

20世紀はとかく大輪種が多く作られ、戦後のアメリカでは径10cmを越す巨大輪種の「ジャンボ系」が作出されました。日本では径12cmに達する超巨大輪種のマジェスティック・ジャイアントが作出されました。

時代の流れからか、巨大輪種は受けなくなり現在は小~中輪でたくさんの花を咲かせるものが主流になっています。現在、パンジーの改良をリードしているのは日本で、数々の優良な品種が生み出されています。

現在は日本やイタリアで育種が進み、八重咲き種やたっぷりフリルの入るボリュームのある品種など大輪種とはまた違ったゴージャスさのある品種、パステルカラーで色幅があり個性的な花を咲かせる遊びごころのあるかわいらしい品種などが作られています。

日本での歴史

パンジーが日本に入ってきたのは江戸時代末の1864年頃とされています。当時は遊蝶花、胡蝶草などと呼ばれていました。一般に栽培されるようになったのは戦後からです。昭和30年代に園芸家を中心としたパンジーの会が結成され、世界各地から様々なパンジーが収集されました。昭和40年代に入ると種苗会社が本格的な育種を開始して、優良品種が数多く作出されるようになります。日本での育種は現在でも非常に盛んで、種苗会社や個人育種家によって多くの品種が作出され続けています。

掲示板過去ログ
■虫・食害

パンジーがなめくじで全滅!!〔5月〕
ビオラの花びらが食べられてしまいました。〔2月〕
ビオラにつく毛虫〔11月〕
ビオラ ナメクジ退治について〔11月〕
パンジーが虫食いに?・・・〔11月〕
パンジーの葉にが虫に〔10月〕
パンジーにあぶら虫が〔1月〕
ビオラを食う虫って?〔10月〕
ビオラに毛虫!大量発生〔4月〕
鳥がパンジーの花びらを全て食べて困っています。〔2月〕
パンジーの花が鳥に食べられた〔12月〕
パンジーの株から飛ぶ白い虫?〔11月〕
葉の裏に付く白い小さな虫の正体?〔10月〕
ビオラとパセリが食べられた?〔4月〕
パンジーがかじられているような・・・〔1月〕
パンジーにアブラムシが大量発生!!駆除方法は?〔1月〕
パンジーのアブラムシ〔11月〕
パンジーの花びらが・・・。|虫に食われているような〔12月〕
パンジーの花が、食べられました・・・〔10月〕

花色がおかしい

ビオラの花びらの脱色について〔3月〕
パンジーの花びらが色むらに・・〔12月〕
ビオラの色が変わってしまいました〔2月〕
ビオラの花の色|色が薄く〔1月〕
パンジ-の花色〔3月〕
パンジーの花について。|花色が変わった〔11月〕

株・葉の様子がおかしい・調子が悪い

パンジーの葉の周辺部が黒紫色に。〔3月〕
パンジーの葉が枯れる〔11月〕
ビオラ・パンジー|花茎が短い〔3月〕
ビオラの葉が枯れていきます〔1月〕
パンジーの葉|葉先が枯れる〔11月〕
これって何の病気ですか?|ビオラの葉の先端部分のみが白濁色のような模様が〔5月〕
パンジーの葉|葉先が墨を塗ったような黒い葉〔2月〕
パンジーが全然育たない〔12月〕
ビオラの病気|葉のふちが黒い〔12月〕
ビオラの葉が枯れてきた。〔12月〕
ビオラの葉っぱに小さな黒い点々が‥ 〔10月〕
パンジーの葉が黒くなってきてのは・・・〔9月〕
ビオラの葉が真っ白!来年の教訓に教えてください。〔5月〕
ビオラの葉っぱについた白いものは?〔4月〕
パンジーの葉先が黒ずんでいます。何の病気?〔2月〕
ビオラとパンジーの葉っぱにうす茶色の斑模様〔12月〕
パンジーに白いものが〔7月〕
パンジーにうっすらとかびが・・・。〔2月〕
パンジーの葉の縁が黒っぽくなっているのは何が原因?〔1月〕

調子がおかしい・枯れる

ビオラの元気がないんです!〔4月〕
ビオラ、パンジー|あんまり生育が早くありません〔1月〕
パンジーがすぐに枯れてしまいます。〔1月〕
パンジー・ビオラについて|株が大きくなりません〔5月〕
パンジーの元気がない〔2月〕
パンジーがしおれてる......〔11月〕
パンジーが枯れてきてしまいました(涙)〔4月〕
ビオラがピンチです〔2月〕
ビオラがしおれてしまいました。〔1月〕

茎が間延びする

ビオラの手入れは・・・|茎が伸びきった〔5月〕
パンジー・ビオラ|茎がすごく伸びて、根っこの部分がぺちゃんこ〔5月〕
徒長ぎみのビオラ〔4月〕
パンジーの苗が徒長気味〔11月〕
8月に植えたパンジー・ビオラの茎がひょろひょろ〔9月〕
ビオラが倒れてきました。〔10月〕
パンジーの徒長〔5月〕
徒長したパンジーの芽〔8月〕
パンジーの茎が伸びすぎた!どうすれば??〔4月〕

花が咲かない

パンジーがこんもりと咲きません〔2月〕
パンジーの花が咲かない〔12月〕
ビオラの葉っぱばかり育ってます。〔11月〕
ビオラの蕾が小さくなり・・・〔4月〕
パンジーのつぼみ|きれいに咲きません〔4月〕
花が咲かない〔11月〕
パンジーの花はどこへ?〔12月〕

植え付け・寄せ植え

ビオラなどの寄せ植え〔12月〕
パンジー、球根類の植え付けはいつまで大丈夫?〔10月〕
2年連続でビオラを植えても大丈夫ですか。 〔11月〕
パンジーとビオラのハンギング〔10月〕
パンジー、ビオラ 鉢への植込み株数〔9月〕
ビオラの植え替えしてもいい?〔4月〕
パンジーの苗を植える前に〔11月〕
ビオラの移植〔9月〕
パンジーの移植時期について〔12月〕
ビオラについて|グラグラと苗が動いている〔11月〕
パンジーの引越しと椰子ガラバスケットの水遣りと植えかた〔12月〕
素朴な疑問 パンジーと鉢〔10月〕
パンジーを地植えしたいのですが〔11月〕
パンジーを庭植えにする場合〔10月〕
寄せ植えの植え替え〔8月〕

タネまき・育苗

今日パンジーの種を蒔きました。どうしたらいいですか?〔10月〕
パンジー種まき〔9月〕
ビオラの種取〔5月〕
ビオラの種からの栽培について〔5月〕
ビオラ・パンジーの種まきについて〔9月〕
種からのパンジー〔3月〕
桔梗とパンジーの種はどれくらいで発芽しますか?〔10月〕
ビオラがまだ発芽しません〔9月〕
パンジー種まき ジフィーポット〔9月〕
パンジーの種まき〔8月〕
パンジーの夏の種蒔き〔8月〕
種まきについて|シャーレ蒔き〔6月〕
パンジー|蒔き直したい〔11月〕
ビオラの種まき〔9月〕
パンジーの種蒔〔8月〕

育苗・移植

ポット上げの時期は?〔9月〕
パンジー、ビオラを移植したいのですが・・・〔9月〕
ビオラの芽がなかなか育ちません〔11月〕
パンジーの芽に霜が!〔10月〕
パンジーの芽の時期〔9月〕
パンジーが成長しない…(;´д`)トホホ〔9月〕
パンジーの芽が出ない〔9月〕
ビオラが立ち枯れ病?〔3月〕
ビオラの移植〔9月〕
パンジーがやっぱりダメかも。。。〔10月〕
パンジーとビオラ 発芽直後の浸水〔10月〕

手入れ・花後

なでしことパンジーの咲き終わったものはコマメに摘み取るべきですか?〔11月〕
パンジーの後・・・〔5月〕
ビオラのあと〔5月〕
パンジーを長持ちさせるには・・・〔4月〕
それぞれのビオラ〔3月〕
ビオラを大株に〔2月〕
パンジーの追肥について〔11月〕
パンジー ビオラの種のとり方〔5月〕
ヴィオラのお手入れ=基本=〔10月〕
パンジーにも切り戻し必要でしょうか〔10月〕
パンジー苗の液肥〔9月〕
ビオラの切り戻しって?〔5月〕
パンジーの末期〔6月〕
パンジーの育て方について教えて下さい〔6月〕
パンジーの苗|冬が越せるか心配〔11月〕

その他

パンジーは今頃、開花しても大丈夫でしょうか。〔1月〕
パンジー&ビオラの置き場所〔11月〕
パンジーがたくさん咲いていますが・・〔11月〕
パンジーの日照時間〔9月〕
秋と冬と春に咲くパンジーとビオラ〔9月〕
ビオラが咲いてしまった〔9月〕
ビオラの挿し芽(水差し)がうまく行きません。〔6月〕
パンジービオラの土|他の花や木に使いたい〔4月〕
ちがい|パンジーとビオラの違い〔1月〕
花つきの多いパンジー〔11月〕
ビオラの苗|土の外側に20個ほどの半透明のイクラの粒の2~3倍ほどの大きさの球体〔11月〕
パンジー・ビオラの温室利用〔10月〕

ビオラに寿命ってあるの?〔6月〕
ビオラは寒さに強いのですか?〔11月〕

関連するページ
パンジーの育て方
春~夏に咲く草花
寒さに強い植物
育てやすい植物
スミレ科