やや趣味性の高い球根植物
ハエマンサス
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科名:ヒガンバナ科学名:Haemanthus原産地:熱帯アフリカ 南アフリカ草丈:20cm-60cm(開花時)主な開花期:初夏、もしくは秋栽培難易度:
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ハエマンサスとは
熱帯アフリカ、南アフリカに約60種類が分布する球根植物です。冬に生長して夏に休眠して秋に開花する「冬生育型」と春から秋に生長して、その間(主に初夏)に開花して、冬に休眠する「夏生育型」の2タイプがあります。球根は肥大した葉っぱが層状になった鱗茎(りんけい)です。
花の咲き方や葉っぱの出し方など種によって違いがあり一概に説明できませんが、花のない時期でもかなりユニークな姿をしたものが多いです。名前はギリシア語で「血の花」を意味し、真っ赤な花を咲かせる種から名付けられました。
それぞれのタイプの代表種、冬生育型のアルビフロス〔M. albiflos〕と夏生育型のムルティフロルス〔M. multiflorus〕を見ていきましょう。
アルビフロス
![]() アルビフロス |
マユハケオモトとも呼ばれ、ハエマンサスの中ではよく育てられている種の1つです。だ円形で主脈のない肉厚の葉っぱを球根から2~6枚、左右交互に出します。主な開花期は秋で、太い花茎を20cm近く伸ばして、その先端に花を咲かせます。花びらはあまり目立たず、雄しべが束になって突出しており、刷毛のような形になります。マユハケオモトの名前はこの姿に由来します。雄しべは真っ白でその先端の黄色い葯が付きます。日本には明治時代に入ってきました。
ムルティフロルス
主な開花期は初夏で、葉っぱが伸び出るより先に花茎を伸ばして、その先端に真っ赤な細長い花がボール状に密集して咲きます。長く伸びた雄しべが目立ちます。その花姿からセンコウハナビとも呼ばれます。先端のとがった長楕円形の葉っぱを3~5枚出します。
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