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カトレアのような花を咲かせます

プレイオネ(タイリントキソウ)

タイリントキソウ
科名:ラン科
学名:Pleione
原産地:東南アジア 中国 台湾
草丈:10cm-25cm
開花期:春が多い
栽培難易度:バー バー バー バー バー
(ふつう)

くわしい育て方

〔〕内は学名、Pln.はPleioneの略

プレイオネ(タイリントキソウ)とは

東南アジア、中国、台湾などに14種が分布するランの仲間です。冷涼でやや湿り気のある環境を好み、苔むした岩肌や樹木の上に自生します。カトレアを彷彿とさせる美しい花を咲かせます。園芸では山野草として扱うことが多いです。

株元が円錐形にふくらんで球根のようになり、この部分はバルブと呼ばれます。バルブの色は緑色の他、紫色になるものもあります。球茎の頂点から1~2枚の葉を出し、休眠期には落葉します。生育期に入るとバルブの付け根から新芽を出します。新芽は葉を広げ、生長すると株元が徐々にふくらんでいって新たなバルブになり、古いバルブはしなびてしまいます。たまに古いバルブの上部に小球(高芽)が発生することがあります。

リップ休眠期になると株元から花芽を1~2本出して1~2輪の花を咲かせます。開花時期は春が多いですが、夏や冬に開花する種もあります。花は中心にあるリップ(唇弁)が大きくて目立ちます。花色はピンクや白、紫紅色、黄色などがあります。

名前はギリシア神話に登場するアトラスの妻、プレイオネに由来します。ラベルなどに描く際の略号はPln.です。

仲間 

フォルモサナ〔Pln. formosana〕
台湾原産で、タイリントキソウの名前で親しまれています。プレイオネの中では一番よく知られている種で、球茎が冬から春に出回ります。花色は紫がかったピンクもしくは白、大きさはおよそ径10cmです。主な開花期は春です。

フォルレスティー〔Pln. forrestii〕
中国からミャンマーに分布します。花の大きさは6cm前後、色は黄色です。

マクラタ〔Pln. maculata〕
東南アジア、中国に分布します。花色は白で、中心の花びら(リップ)の一部が黄色になり、紅紫色の斑点や筋が入ります。花の大きさは6cm前後で芳香があります。

プラエコックス〔Pln. praecox〕
中国、東南アジアに分布します。主な開花期は冬で花は径8cmで花色は白~紫がかったピンクまで色幅があります。リップは大きく広がって縁に細かく切れ込みが入ります。

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