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フウラン(風蘭)の育て方

フウランラン科 学名:Neofinetia falcata 用途 鉢植え ヘゴづけ
難易度 バー バー バー バー バー(そだてやすい)

耐寒性 バー バー バー バー バー(ややよわい:5℃以上)

日本、朝鮮半島、中国に分布するランの仲間です。日本では主に関東より西の暖かい地域の海岸近くに自生します。樹木の枝などに根を張り付かせて生育する着生種です

栽培カレンダー
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開花期
          バー バー バー        
植え付け
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肥料
    バー バー バー バー バー バー バー    

季節・日常の手入れ ポイント
強健で育てやすい植物ですが、性質を理解して気を付けたほうがよいポイントが何点かあります。加湿にしないこと、風通しの良い環境で育てることなどが基本的なポイントとなります。また、冬の水やりも気を付けたいことの一つです。

日当たり・置き場所
春から秋は日当たりと風通しの良い屋外で育てます。ただし、強い直射日光に当たると葉が焼けて生育が衰えることがあるので、夏は直射日光を避け、半日陰の場所で育てるようにしましょう。ベランダで育てている場合、コンクリートの照り返しなどにも気を付けた方がよいでしょう。通風の良い環境を好むので、つり鉢にして育てるとよく育ちます。

冬でも5℃以上の気温が保てるようにすると、株のコンディションも良い状態に保て、比較的春早い時期に休眠からさめて生育を始めます。低温にもよく耐えるのですが、株が衰えたり霜や凍結によって枯れることもあるので、冬は室内に取り込んだ方が無難です。

水やり・肥料
乾燥に強く過湿に弱い性質があります。水やりは水苔(植え込み材料)の表面が乾いてから与えるようにします。あまりからからに乾かしすぎると水苔が水をはじいて吸水しなくなるので気を付けましょう。

冬は休眠期にあたり、水をあまり必要としないので、乾かし気味に管理します。冬は月に2~3回程度の水やりで充分です。冬に葉にしわが寄ってしなびたようになりますが、これはフウラン自らが冬の寒さに耐えるために根の生育活動を抑える結果起こる現象です。水切れと勘違いしないようにしましょう。そんな状態のとき、水をたくさん与えても意味がない上に根ぐされの心配があります。

休眠期に水を与えすぎると、春に生育がはじまった時に葉が落ちて株が枯れてしまうことがあります。冬にしわしわになった葉は生育がはじまった後、水をやると徐々に戻ります。

肥料は春から秋の生育期間に2000倍程度に薄めた液体肥料を月に2~3回与えるようにします。普通の草花に与える程度の濃さ(液体肥料500倍~1000倍)は少し強いので気を付けましょう。

用土
基本的に水苔を使用します。ヘゴ板や天然木などに貼り付けて育てることもありますがその場合も根に水苔を巻きます。

植え替え・植え付け
植え替え春に暖かくなってきたら植え替えを行います。4月下旬から5月が適期です。湿らせてかたくしぼった水苔を使います。根を水苔でボール状に覆うようにして植え付けます。水はけをよくするために中央を高く盛り上げるようにしましょう。鉢は水はけの良い素焼き鉢が適しています。さらに水はけをよくするために鉢の中央に発泡スチロール片や木炭を入れることもあります 。

化粧鉢(観賞用のための鉢で美しい色彩のものや、『春蘭鉢』のようにそれぞれの植物にあわせた専用の化粧鉢などもあります)で育てている場合、鉢から大きく盛り上げるような仕立て方をしているものもよく見られます。

ふやし方
根元から子株が吹きますので、その子株がある程度大きくなったら株分けして増やすことができます。タネを採取して無菌培養で育てることもできますが、基本的に実生栽培はビギナーには難しいと思います。

かかりやすい病害虫
春から秋にかけて、屋外で栽培している場合はナメクジに葉が食べられることがあるので気を付けましょう。また、通風が悪いとカイガラムシ、ハダニが発生することがあります。春に暖かくなってくると特に発生率が高くなるので、薬剤散布をして予防に努めます。

まとめ 
乾きに強く過湿に弱い
真夏は直射日光を避ける
風通しの良い環境を好みます

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