ヤサシイエンゲイ 私家版

刺の生えた奇妙な袋状の果実

フウセントウワタ

フウセントウワタ
科名:ガガイモ(キョウチクトウ)科
学名:Gomphocarpus (=Asclepias)
別名:フウセンダマノキ
原産地:南アフリカ
草丈:1m-2m
開花期:6月-7月 果実鑑賞:8月-10月
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くわしい育て方

フウセントウワタとは

タネと綿毛
タネと綿毛
花

南アフリカ原産の植物で、毎年花を咲かせる多年草です。

葉は柳のような感じで細長く、草丈は1〜2mになります。初夏になると枝先に近い位置にある葉の付け根から花茎を伸ばし、小さな乳白色の花がぶら下がるように下向きにたくさん咲きます。

花の姿かたちもそれなりにユニークで印象に残るのですが、その後にできる袋状の果実の形がだんぜんユニークで、もっぱらそちらの方を鑑賞したり切り花に利用します。果実は表面がうす緑色で先が少しとがって風船のようにふくらんでおり、表面にはややグロテスクな感じでトゲというか、毛のような突起物がびっしりと付いています。この突起物はサボテンのトゲによく見られるような固いものではなく軟らかいです。よく見ると果実の表面には葉脈(?)のような筋が何本も走っており突起物はその部分を避けるようにびっしり付いているみたいです。果実は熟すと中から綿毛の付いたタネが出てきます。

由来

属名のゴンフォカルプスはギリシア語のゴンフォス(こん棒)とカルポス(果実)からなり、果実のかたちに由来します。

種類

〔〕内は学名、G.はGomphocarpusの略。

ガガイモ科フウセントウワタ(ゴンフォカルプス)属と分類されていることもあれば、ガガイモ科トウワタ(アスクレピアス)属としているものもあり、資料により分類はまちまちです(ここではゴンフォカルプスに統一します)。

ゴンフォカルプス属はおよそ100種が知られています。その中でもフルティコサス〔G. fruticosus〕フィソカルパス〔G. physocarpus〕の2種がフウセントウワタの名前で流通します。この2種はぱっと見で区別がつきませんし、性質としても違いはないです。

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