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真っ赤に熟すがイチゴじゃない

イチゴノキ

イチゴノキ
科名:ツツジ科
学名:Arbutus unedo
別名:アルブツス・ウネド
原産地:南ヨーロッパ アイルランド
樹高:2m-3m
開花期:11月-12月

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耐寒性バー バー バー バー バー (ふつう)
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イチゴノキとは

イチゴノキ 果実
果実
樹皮
樹皮
葉っぱ
葉っぱ

南ヨーロッパ、アイルランドがに分布する常緑性の低木です。庭木の他、熟した果実も食べられるので、果樹としても楽しむことができます。

花茎は下向きに垂れ下がって、その先に壺を逆さにしたような形の小さな白花をたくさん付けます。何となく花の雰囲気が同じツツジ科のドウダンツツジに似ています。花は11月~12月頃が盛りですが、やや不定期咲きです。

開花と同じ頃、昨年の花の果実が熟します。果実は直径1.5cmほどの球形で緑色→オレンジ色→赤色と徐々に色づいて変化していく様子がたのしいです。葉っぱは暗めの緑色で長さ6cm~10cm、細めの楕円形でフチの部分が細かいギザギザになっています。触ると革質でぶ厚い感じがします。

園芸品種に樹高が小さくまとまるコンパクタ(ヒメイチゴノキ)〔'Compacta'〕や紅花種のルブラ(ベニバナイチゴノキ)〔'Rubra'〕などがあります。

用途・由来

赤く熟した果実の表面はいぼいぼになっており、その様子がイチゴを連想させるところから、「イチゴノキ」の名前があります。イチゴと言うよりむしろヤマモモの果実に似てます。属名、アルブツスの由来は諸説がありはっきりしません。

熟した果実は食用にできます。生食には適していないようでジャムや果実酒にして利用されます。 皮はタンニンの原料となります。

育て方

栽培カレンダー

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花期
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果実熟期
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植え付け
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剪定
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肥料
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日当たり・置き場所
根が細根性で酸性の土壌を好むなど、ツツジ科特有の性質をもっておりそれを理解することが栽培の上でのポイントにもなります。基本的には丈夫な植物で、一度根付くとあまり手間はかかりません。日当たり~半日陰の場所でよく育ちます。耐寒性はありますが、乾いた寒風を嫌うので風の強い場所は避けます。

水やり・肥料
2月頃に寒肥として油粕と骨粉の有機肥料を施します。鉢植えはそれに加えて6月と9月に速効性の化成肥料を与えます。
寒肥
春に根が活動をはじめたとき、すぐ肥料を吸収できるように冬の間に施しておく肥料のこと。強すぎずにゆっくりと効く有機質肥料などを施すのが一般的。「かんぴ」「かんごえ」などと読みます

かかりやすい病気・害虫
特に見られません。

植え付け・用土
水はけが良く肥えた土が適しています。水はけの悪い粘土質の土壌では良く育ちません。また、他のツツジ科の植物同様に弱酸性~酸性の土壌を好みますので、土に酸性の性質を持っているピートモスなどを混ぜておくと良いでしょう。一度植え付けて根付いてしまうと掘りあげて他に移すといった移植作業が難しい植物です(細根性で根を傷めてしまうと根付きにくいので)。最初に植え付ける場所をよく考えましょう。

鉢植えにしていると水はけが悪くなりがちですので山高に植え付けて支柱をしっかりと立てます。乾燥を防ぐために土の表面をしきワラなどで表面を覆います。水は土の表面が乾燥したらたっぷりと与えます。

ふやし方
タネまきとさし木でふやすことができます。さし木はその年伸びた枝の先端を7~8cmに切り取り、湿らせた赤玉土や鹿沼土に挿します。適期は6月中旬~7月中旬です。

手入れ
細かい枝がたくさん出る性質で、放任して置いてもある程度まとまった樹形に整います。風通しや日当たりを良くするために内側の混み合った部分の細枝や枯れ枝、樹形を乱すような長い枝を切り詰める「枝抜き」程度でじゅうぶんです。作業は2月下旬~3月中終わらせてしまいましょう。花の咲いている11月~12月頃に、既に翌年の花のつぼみが枝先につくられますので枝先を切り詰める刈り込みは避けましょう。

ポイント
酸性土壌を好む
11月以降は枝先を刈り込まない
日当たり~半日陰で育つ

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