イチゴノキの育て方

果実が美しく、鑑賞価値が高い

ツツジ科 「い」からはじまる植物 花木・庭木・果樹

イチゴノキ
この植物の解説

育て方はこのページの下

科名
ツツジ科
学名
Arbutus unedo
用途など
露地植え 鉢植え
開花期
11月~12月
大きさ
高さ2m~3m
耐寒性
つよいほう(冬の乾風注意)
難易度
★★★☆☆(ふつう)

育て方

栽培カレンダー

栽培カレンダー

主な作業の適期

植え付け 3月下~5月上 / 9月下~10月上
剪定 2月下~3月上
肥料 2月 / 6月 / 9月

日常の手入れ

剪定

細かい枝がたくさん出る性質で、放任して置いてもある程度まとまった樹形に整います。風通しや日当たりを良くするために内側の混み合った部分の細枝や枯れ枝、樹形を乱すような長い枝を切り詰める「枝抜き」程度でじゅうぶんです。作業は2月下旬~3月上旬に終わらせてしまいましょう。

開花時の剪定は避ける

花の咲いている11月~12月頃に、既に翌年の花のつぼみが枝先につくられますので枝先を切り詰める刈り込みは避けましょう。

日当たり・置き場所

根が細根性で酸性の土壌を好むなど、ツツジ科特有の性質をもっておりそれを理解することが栽培の上でのポイントにもなります。基本的には丈夫な植物で、一度根付くとあまり手間はかかりません。日当たり~半日陰の場所でよく育ちます。耐寒性はありますが、乾いた寒風を嫌うので風の強い場所は避けます。

水やりと肥料

2月頃に寒肥として油粕と骨粉の有機肥料を施します。鉢植えはそれに加えて6月と9月に速効性の化成肥料を与えます。

寒肥とは

春に根が活動をはじめたとき、すぐ肥料を吸収できるように冬の間に施しておく肥料のこと。強すぎずにゆっくりと効く有機質肥料などを施すのが一般的。「かんぴ」「かんごえ」などと読みます。


適した土

水はけが良く肥えた土が適しています。水はけの悪い粘土質の土壌では良く育ちません。また、他のツツジ科の植物同様に弱酸性~酸性の土壌を好みますので、土に酸性の性質を持っているピートモスなどを混ぜておくと良いでしょう。

植え替え・植え付け

一度植え付けて根付いてしまうと掘りあげて他に移すといった移植作業が難しい植物です(細根性で根を傷めてしまうと根付きにくいので)。最初に植え付ける場所をよく考えましょう。

鉢植えにしていると水はけが悪くなりがちですので山高に植え付けて支柱をしっかりと立てます。乾燥を防ぐために土の表面をしきワラなどで表面を覆います。水は土の表面が乾燥したらたっぷりと与えます。

ふやし方

タネまきとさし木でふやすことができます。さし木はその年伸びた枝の先端を7~8cmに切り取り、湿らせた赤玉土や鹿沼土に挿します。適期は6月中旬~7月中旬です。

かかりやすい病害虫

とくにありません。

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