ヤサシイエンゲイ

糸のように細い茎葉の先端にぱっと開く花

イトラッキョウ

ヒコウキソウ
科名:ユリ科(ネギ科)
学名:Allium virgunculae
原産地:日本(長崎の平戸島)
草丈:15cm-20cm
主な開花期:8月-11月

難易度バー バー バー バー バー (やさしい)
耐寒性バー バー バー バー バー (つよい)
耐暑性バー バー バー バー バー (つよい)

イトラッキョウとは

イトラッキョウの属するユリ科アリウム属は非常に馴染みの深い植物群で、ニンニクやネギ、ニラ、タマネギ、ラッキョウなども含まれます。実に700種以上が北半球に分布するとされるアリウム属ですが、イトラッキョウは長崎の平戸島のみに自生する固有種です。自生地では岩場や岩棚に群生して生活します。扱いとしては山野草で、よくふえるので栽培品が出回ります。
地中に球根をつくり、糸のように細い葉を出します。冬は休眠し、春~秋に生長します。花の咲く時期は主に夏の終わりから秋にかけて、線のような細い花茎を伸ばしてその先端に紅紫色の花が数輪付きます。花色は濃いものもあれば淡いのもあり色幅があるようです。

イトラッキョウの仲間

()は学名 A.はAlliumの略

・ミヤマラッキョウ(A. splendens) 日本、東北アジアなどに分布する種で草丈は20cm~40cm。
・ヤマラッキョウ(A. thunbergii) 福島より南の山野に自生します。
・モーリー(A. moly) 南ヨーロッパ原産の小型種で、草丈は30cm~40cm、花は黄色で初夏咲き。

他の画像

キイイトラッキョウ
キイイトラッキョウ
チシマラッキョウ
チシマラッキョウ
 

育て方

栽培カレンダー
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開花期
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植え替え
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肥料
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日当たり・置き場所 ポイント
日当たりと風通しの良い環境と好みます。暑さ、寒さには強いので季節ごとの管理には特に気を遣う必要ありません。丈夫な植物ですが、半日陰ではひょろひょろと間延びした貧弱な姿になってしまいます。弱く育ってしまった株は花数も少なくなります。肥料うんぬんよりまずお日様にしっかりあてることが大切です。

水やり・肥料 ポイント
春に芽が出るころから花が咲くまでの間は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。晩秋に気温が下がってくると休眠の準備にはいるので水やりの回数を減らし、休眠している冬の間は土が乾いて少し経ってから水やりをします。年間を通して水のやり過ぎは根が腐って枯れる原因となるので気をつけます。生育期に葉色が悪く元気がない場合は過湿による根腐れが考えられます。根腐れを起こしている場合は殺菌剤を散布した後、新しい用土で植え直す必要があります。

肥料自体はさほどたくさんは必要なく、なくても花は咲くことが多いのですが、少しあるとやっぱり花付きは良くなります。春の芽出し~梅雨前まで月1回程度、固形の油かすなどを施し、花後も休眠にはいるまで同様に施します。生長を見て液体肥料を併用しても良いでしょう。

かかりやすい病気・害虫
春先からアブラムシが発生することがあります。見つけ次第駆除します。

植え替え・用土
根が非常によく張るので、2年に1回は植え替えます。植え替えをおこたり、鉢が根でいっぱいになった状態が続くと生育不良を起こし、花付きも悪くなります。植え替えの適期は早春、鉢から抜いた株は古い土をすべて落とし、古い根を取り除いて新しい用土で植えます。植える深さは球根の先端が土に隠れる程度の浅めがよく、5号鉢(直径15cm)に15~20球が目安です。まとめて植えても生育に支障はなく、花が咲いたときの見栄えも良いです。

用土は水はけのよい土が適しており、市販の山野草の培養土や日向土の小粒を主体とした用土を使います。

ふやし方
株分け、タネまきでふやすことができます。

株分けは植え替え時に行います。一株が5~6球になるようにつながっている球根を分けます。手で簡単に分けることができます。分けたあとの作業は植え替えに同じです。

タネは花後にできたものを採取してまきます。タネが熟していたら、早めにとってまいたほうが発芽がよいので、タネが黒くなっていたら莢が開く前に採ってすぐまきます。