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カタクリの育て方

カタクリユリ科 学名:Erythronium japonicum用途 鉢植え 露地植え
難易度 バー バー バー バー バー(ややむずかしい)

耐寒性 バー バー バー バー バー(つよい)

主に山野で見られますが、冬~春はよく日が当たり、初夏~秋は日陰になる落葉広葉樹の下に自生します。生育期間が非常に短いのが特徴で、3月頃に葉を出し、4月頃に花を咲かせ、5月末~6月には葉が枯れます

栽培カレンダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花期
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球根植え付け
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肥料
バー バー バー バー             バー バー

季節・日常の手入れ ポイント
購入した球根を植え付けて1年目は咲いてもその後球根が充分に太れず、翌年以降咲かなくなることがよくあります。葉を出して生長している期間は春の一時期だけで非常に短いです。できるだけ葉が生きている状態を長く残し、この期間にしっかりと育てることが毎年花を咲かせるコツです。
可憐で魅力的な花ですが、毎年花を咲かすのはなかなか難しいです。

日当たり・置き場所  ポイント 
カタクリは自然環境下では落葉樹などの下草として自生していることが多いです。そこからもわかるようにあまり直射日光の当たるような環境は好みません。地上に葉が開いて生長している時期は半日陰の場所、葉が枯れて球根だけの状態の時期は日陰になるような場所が理想的です。比較的暑さに弱いので夏は日陰で栽培し、温度が上昇しないように気を付けましょう。寒さには強いですが、鉢植えは凍結に気をつけてください。

地植えは最初に植え付ける場所が大切で、これでほぼ運命が決まります。春先に葉が開いて、夏に葉が茂り、冬に落葉するような樹木の下などが一番自然のサイクルに近くて育てやすいです。鉢植えの場合は生育サイクルに応じて置き場所を変えるようにしましょう。

水やり・肥料
やや湿り気味の土を好みます。球根は表面に皮がほとんどない裸状態なので乾燥させると著しく弱ります。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるようにします。常にじめじめしている環境でも球根が腐ってしまいますので過湿には気を付けて、「乾いてきたら→水を与える」というようにメリハリのある水やりを心がけるようにしましょう。また、花は繊細で傷みやすいですので、開花時期は花に直接水をかけないように株元に水を与えるようにしましょう 。

肥料は固形、液体どちらでもかまいません。冬から春の開花時に根が一番旺盛に生長しますので、その時期に合わせて肥料を与えます。葉が開く前から根は生長をはじめていますので冬11月~12月頃から肥料を与えた方がよいです。液体肥料なら1000倍に薄めたものを1ヶ月に2回程度、固形肥料ならだいたい1ヶ月から2ヶ月に1回を目安に与えます。与えるのはいずれも花後くらいが目安です。冬から開花時期まで液体肥料を与えて、花後に1回、固形肥料を置き肥するというような合わせ技でも良いでしょう。

用土
水はけが良くて腐葉土などの有機質のたっぷりはいった土が適します。鉢植えの場合、赤玉土(小粒)4:荒砂(もしくは軽石のごく小粒のもの)4:腐葉土:2の割合で混ぜた土がよいと思います。その他の土を使用する場合でも、水はけがよい土を選ぶようにしましょう。

植え替え・植え付け
球根は深めに植えたほうがよく育ちます。球根は年ごとに自ら深い場所に潜っていくくらいです。地植えの場合は地表から10cmくらいの深さに植えます。あまり浅いとよく育ちませんので注意が必要です。カタクリの栽培には深さが必要です。地植えの場合は特に植え替える必要がありません。

鉢の植え付け鉢植えの場合は7~8号(直径21~24cm)の大きめの鉢を使います。大きめの鉢を使うのは深さを稼ぐためです。植える目安はだいたい1鉢に3球くらいです。地植えほど深く植えられませんが、球根1個分ほどの深さ(5cmくらい)は欲しいです。小さい鉢では窮屈でうまく育たず、二年目以降花が咲かないことがあります。球根は先端を上にして立てるような形で植え付けます。前述したように球根は深い場所に潜っていく性質があるので、できれば毎年掘り上げて植え直した方がよいです。植え替えの目安は秋、9月下旬~10月中旬頃の暑さが和らいだ頃が適しています。

ふやし方
地植えにして数年順調に育っていると球根がふえて混み合ってきます(種によってはなかなか増えません)。そうなった場合は花後6~7月に球根を掘り上げて球根を分けて植え付けます。

タネができることもありますが、あまり発芽率は良くない上に花が咲く株になるまで5~8年の歳月がかかるそうです。どうしてもタネから育てたい場合は、タネを採集してすぐにまく(とりまき)ようにしましょう 。タネから育てると、親とはちょっと違うものが出ることが(個体差と言います)あり、そういう点ではわくわく感があります。

かかりやすい病害虫
せっかく付いた花やつぼみ、葉をナメクジに食害されることがあります。葉や茎にキラキラと何かが這ったようなあとがあれ場合はナメクジの仕業です。ナメクジ用の誘殺剤(ナメクジがその薬によってきて食べて駆除されるタイプ)などの駆除用の薬剤を使用しましょう 。食害されると筆舌に尽くしがたいやり場のない悔しさがあります。

まとめ 
球根は深めに植える
葉っぱの出ている生育期が非常に短い
暑さに弱く、球根を太らせにくい

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