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おもしろい形のラン

キクノケス(シクノチェス)

キクノケス
ウェントリコスム'クロロキロン'
科名:ラン科
学名:Cycnoches
別名:スワンオーキッド
原産地:メキシコ~ブラジル
草丈:20cm-40cm
開花期:品種により異なる

難易度バー バー バー バー バー (ふつう)
耐寒性バー バー バー バー バー (よわい)
耐暑性バー バー バー バー バー (ふつう)

キクノケス(シクノチェス)とは

キクノケスの生育期
生育期の姿
ロディゲシー
ロディゲシー

約10数種類がメキシコからブラジルにかけて分布するランの仲間で中南米原産のカタセタム属によく似ています。学名の発音違いで「シクノチェス」と呼ぶことも多いです。 休眠期に葉を落とす落葉性で花の咲く時期は種によってまちまちです。カタセタムと同様、機能と形の違う雄花と雌花が咲きますが、一般には雄花を咲かせることが多く、雌花はまれにしか生じません。

春に昨年のバルブ(茎)から新芽を出します。葉は細長くて縦に何本も筋が入り、左右交互に出しながら伸びていきます。秋になると茎が肥大して、上部の葉の付け根から花芽を出し、花茎を伸ばして冬から春に花を咲かせます。 冬は落葉して細めのタケノコのような節を持つバルブだけの状態になります。開花時期は葉が付いていることもあれば、落葉していることもあります。

由来

キクノケス(Cycnoches)の名前はギリシア語で白鳥を表す「kyknos」と首を意味する「auchen」の2語からなり、細く湾曲した蕊柱(ずいちゅう:雄しべと雌しべが一体となった生殖器官)の形に由来します。英名も同の「スワン・オーキッド」の由来も同様です。

種類

キクノケス属の中でも雄花と雌花の形がほぼ同じ「キクノケス節」と形の異なる「ヘテランタ節」に2分されます。〔〕内は学名、C.はCycnochesの略。

ロディゲシー〔C. loddhigesii〕
ベネズエラやコロンビア原産種。開花期は主に夏で、径10cm-20cmの花を数輪付けます。花色は赤褐色。

ウェントリコスム〔C. ventricosum〕
別名スワンオーキッド、メキシコ、グアテマラなどが原産地。キクノケスを代表する種で花色は緑黄色。

栽培カレンダー

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花期
種により異なる
肥料
葉のある生育期間中

日当たり・置き場所
寒さに弱い植物で冬は最低13℃、可能であれば15℃程度の気温が理想的です。屋外での冬越しはむずかしいでしょう。

強い直射日光に当たると葉焼けをおこして生育が衰えますので春と秋は30%、夏は50%の遮光を行います。

水やり・肥料
葉が出ている生育期間は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。落葉後の休眠期は水やりを控えて乾燥気味に管理します。

生育期間中(主に春~秋)に十分に肥料を与えて丈夫で充実した株にすることが大切です。休眠からさめて葉が出てきた生育初期に固形肥料を施して、追肥として月1~2回液体肥料を与えます。休眠期は一切与えません。

かかりやすい病気・害虫
夏の乾燥時期にはハダニが発生することがあります。見つけ次第、殺ダニ剤を散布して駆除します。

ハダニはやっかいな害虫で発生させないことが大切です。予防として水をやる際に葉の表裏にもたっぷり水をかけてあげましょう。

植え付け・用土
小さめの鉢を用いて水ごけをぎゅっと堅めに詰め込むような感じで植え付けます。
植える鉢が大きいとたくさん水ごけが入るので乾きにくく通気性が悪くなり根腐れを起こしてしまうことがあります。

手入れ
基本的な育て方はカタセタムに準じます。そちらもあわせて参考にしてください。生育期と休眠期(落葉期)それぞれに合わせたメリハリをつけた管理(水やりや肥料など)が大切で、生育期に充実した株にすることがその後の花付きに大きく影響します。

小さな鉢に植えると、春以降に葉がでてきて大きくなったときアンバランスになりコケやすくなります。一回り大きな素焼き鉢にすっぽりと入れて安定させるか、支柱を使って吊り下げるようにするとよいでしょう。

ポイント
・越冬温度は13℃以上
・冬以外は遮光する
・栽培はカタセタムに準じる

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