育て方はこのページの下
- 科名
- ヒガンバナ科
- 学名
- Clivia miniata
- 用途など
- 鉢植え
- 開花期
- 4月~5月
- 大きさ
- 高さ40cm~90cm
- 耐寒性
- ややよわい(5℃以上)
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
育て方
- 越冬温度は5℃以上、霜に注意
- 過湿に弱いので、水のやり過ぎに注意
- 直射日光を避けた半日陰で育てる
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 5月 |
---|---|
肥料 | 4月~7月上 / 9月~10月 |
日常の手入れ
鉢回し
ベランダや室内においていると、日の当たる方向に株全体がかたむいて不格好な姿になります。一週間に一回程度、鉢の向きをぐるりと180℃まわして、均等に日があたるようにします。
花後の処理
花茎をつけてままにしておくとタネができて株が弱ります。タネを採る目的がないなら、数輪枯れてきたころを見計らって、花茎を付け根から切り落とします。花茎の根元にカッターナイフなどで切れ目を入れて、手前に倒すように折り取ると、パキッと簡単に切り取れます。
日当たり・置き場所
風通しのよい明るい日陰が適しています。強い日射しに当てると、葉が部分的に茶色く枯れて(葉焼け)しまいます。油断すると葉焼けさせることが多いので気をつけましょう。寒冷紗を使って遮光する場合、春・秋は30%、夏は50%が適当です。夏はできるだけ暑さを避けた涼しい場所で育てます。強い日射しは苦手ですが、逆に言うと、弱い光で育ちやすい植物です。
霜には弱いですが多少の低温には耐えるので、暖地では冬でも屋外で育てられます。越冬温度は最低5℃、できれば10℃です。ただし、室内に取り込む場合も、あまり暖かい場所は避けます。それは、株の中で花芽が作られたあと、14℃~10℃程度の気温に2ヶ月当たらないと、春の開花時に花茎が伸びずに株元で開花してしまうことがあるからです。
水やりと肥料
春~秋は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。過湿に弱いので水のやり過ぎには注意します。冬は余り生長しないので乾かし気味でかまいませんが、花茎の伸びる頃は水をほしがります。高温期は、株元の葉が重なり合っている箇所に水がたまると、葉が腐ることがあるので水は株元から静かに与えます。
肥料は春~秋の生育期に液体肥料を10日に1回の割合で与えます。ただし、真夏の高温期は生育が弱ることがあるので肥料はいったんストップします。
適した土
水はけのよい用土が適しています。軽石砂(中粒)4:赤玉土(中粒)3:腐葉土3でまぜた土など。
植え替え・植え付け
鉢の中が根でいっぱいになったら、一回り大きな鉢に植え替えます。2年に1回を目安に行います。植え替えずに放置しておくと鉢から株が抜けないほどパンパンに根が張ることもあります。
適期は花後の5月、太い根は折れやすいので植え替え数日前から乾燥気味にしておきます。そうすると根が少ししにゃっとなって、折れにくくなります。黒ずんで傷んだ根やしわしわに枯れた根は丁寧に取り除きます。新しい鉢に入れて、根の間までしっかりと用土が入るように、棒などで丁寧に突き入れていきます。
ふやし方
株分けとタネまきでふやすことができます。
株元から子株が吹くので、親株から切り離して植え付けます。子株は根が数本出ているものを選びます。まだ小さくて根も出ていない子株は生長するまで親株に付けたままにしておきます。
秋に果実が赤熟したら、花茎ごと切り取り室内に貯蔵し、4月~5月に果実からタネを取り出してよく水洗いして、タネが土に隠れる程度に埋めます。発芽温度は約15℃です。秋~冬に適温が確保できる場合は、秋にすぐタネを取り出してまいてもかまいません。発芽後、開花するまで5年程度かかります。
かかりやすい病害虫
害虫:腐敗病
高温期に多湿になり蒸れると、葉が腐る腐敗病が出ることがあります。水やりの際、葉に水をためない、風通しのよい場所で管理するなど、過湿にしなければ病気はほとんど発生しません。
関連する植物
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クリナム
ヒガンバナ科 難易度★★★☆☆
大型の球根植物です。大半の種はアフリカに分布しますが、日本にもハマユウが自生します。