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鮮やかな色彩でおもしろい形

マスデバリア

マスデバリア
科名:ラン科
学名:Masdevallia
原産地:中央~南アメリカ
草丈:10cm-25cm
開花期:不定期
栽培難易度:バー バー バー バー バー
(むずかしい)

くわしい育て方

〔〕内は学名、Masd.はMasdevalliaの略

マスデバリアとは

熱帯アメリカを中心に、400種以上が分布するランの仲間です。多くが霧が立ちこめるような高山の林内に自生し、木の幹や岩肌に根を張り付かせて生活する着生ランです。

花の形や色、大きさは種により様々ですが、花びら(萼片)の先端が長く伸びたり曲がりくねっておもしろい形になるものが多いです。株元から花茎を伸ばしてその先端に1~数輪の花を咲かせます。草姿は種によってあまり大きく変わらず、ヘラ状で肉厚の葉を密生させます。茎は短くて鞘に包まれています。

名前はスペインの植物学者マスデバルにちなみます。ラベルなどに記載するときの略号は「Masd.」です。暑さにややよわく、栽培しにくい面があります。近縁にドラクラ属があります。

種類

エンジェルフロスト
ヴィーチアナの交配種
エンジェル・フロスト
コッキネア〔Masd. coccinea〕
コロンビア、ペルーの産地に自生します。花茎を長く伸ばしてその先端に1輪の花を咲かせます。花径は4cm程で、花色は赤・白・黄など。マスデバリアの代表種です。

ヴィーチアナ〔Masd. vetchiana〕
ペルー原産、高山の岩場に自生します。花は二等辺三角形のそれぞれの角を引っ張って伸ばしたような姿で、色は朱色です。交配種の親としてよく用いられています。

カッパー・クイーン〔Masd.Capper Queen〕
交配種、マスデバリアの中では強健で育てやすく花付きもよいです。オレンジに少し茶色を混ぜたような銅色の花です。花付きの鉢が出回ることもあります。

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