日本を含む東アジアに広く分布し、主に日当たりのよい平地に自生しますが公園の芝生や緑地帯、道路脇など人間の生活する身近な環境の場所にもよく見られ、日本では最もありふれたラン科の植物のひとつではないかと思います。群生状態で自生していることが多く、初夏に花茎を長く伸ばして、そこを小さな花が螺旋階段を上るようにねじれながら次々と咲いていく姿がじつにユニークです。そのねじれるように咲く様子から「ネジバナ」の名前があります。別名のモジズリは織物の一種「忍捩摺(しのぶもじずり)」に由来しているといわれています。
葉は10cmほどの長さで茎が伸びずに地際に生えているため花のない時期は芝生や他の野草に紛れてあまり目立ちません。地上部分に比べると地下の根は非常に太くしっかりとしています。
花色は桃色と白のツートンカラーのものが一般的ですが白い花や淡緑色の花を咲かせるものもあります。その他に屋久島に自生する矮性種(わいせいしゅ:草丈の低い種)のヤクシマモジズリや奄美大島以南に分布するナンゴクモジズリ、白い花を付ける外国種のアメリカモジズリなどの仲間があります。 |
| 生育サイクル |
ネジバナは冬葉と夏葉があり、季節によってその株姿が変わります。冬葉は短くて丸っこい形をしており地面にへばりつくようにべたっと放射状に広がります。一株で3〜5枚の葉を出します。
春に暖かくなると冬葉の中心から夏葉が出てきます。夏葉は5〜6枚出し細長く大きい形をしています。夏葉の中心から花茎が出てきて開花する頃には冬葉は枯れます。
秋になると夏葉のワキから冬葉が出てきて冬には夏葉が枯れて冬葉のみになります。常緑性で地上部が枯れてなくなることはありません。 |
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