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ロードヒポキシス(アッツ桜)の育て方

ロードヒポキシス(アッツ桜)コキンバイザサ科 学名:Rhodohypoxis baurii 用途 鉢植え 露地植え
難易度 バー バー バー バー バー(やさしい)

耐寒性 バー バー バー バー バー(つよいほう)

南アフリカのドラケンスバーグ山脈に1種が分布する小球根植物です。園芸では、春植え球根として扱われます。春に芽を出して開花、秋まで生育してその後、葉が枯れて冬は休眠します

栽培カレンダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花期
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植え付け
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肥料
    バー バー バー バー バー バー バー    

季節・日常の手入れ
球根がよく分球するので、できれば毎年植え替えを行います。詳しくは植え替えの項とふやし方の項を参照にしてください。

日当たり・置き場所  ポイント 
芽が出てから花が咲くまではできるだけ日当たりの良い場所で育てます。高温多湿が苦手なので、6月頃から直射日光の当たらない風通しの良い場所に置いて、できるだけ涼しい環境で育てます。夏の暑さに当たると生育が衰えて葉が枯れることがあります。

秋になると自然に葉が枯れて休眠に入ります。凍らせなければ屋外で十分に越冬が可能です。逆に暖かい室内に取り込んでしまうと、春の生育期に葉はよく伸びますが花が全く咲きません。というのも、ロードヒポキシスは休眠期に一定の低温に合わないと翌年の花が咲かない性質があるからです

冬に5~8℃の低温に6週間ほどあうと花芽が形成されます。おおざっぱにいうと冬は屋外の凍らない程度の場所、室内なら気温が10℃以上にならない場所に置く様にすればよいでしょう

庭植えで凍結のおそれがある場合は、葉が枯れた後に球根を掘りあげて貯蔵しますが、その場合も暖かい場所は避け、凍らない程度の低温の場所で貯蔵するようにしましょう。貯蔵するときはバーミキュライトやおがくずなどに入れて、球根が極端に乾燥しないようにします。凍結の心配がない場合は春の植え替えの時期まで球根を掘りあげる必要はありません。

水やり・肥料
生育期間中は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。秋に葉が枯れて休眠に入ったら水やりはストップします。

肥料はさほど多く必要ありませんが、生育期間中(春の芽出しから秋の葉が枯れるまで)1~2ヶ月に1回、固形肥料を施します。

用土
水はけの良い土が適しています。赤玉土5:腐葉土3:ピートモス2の割合で混ぜた土を使います。市販の草花培養土でも問題はないと思います。

植え替え・植え付け ポイント
冬の低温に充分あてて球根内部に花芽が作られた後、2月下旬~3月に分球をかねて植え替えます。新しく球根を買い求めた場合もこの頃が植え付けの適期です。掘りあげた球根は古い土を落としてまず大まかに手で分けます。その後に大きい球根は1球ずつ分けます。小さなものはわざわざ一つずつ分けずに大きめの球根にくっつけておいてもかまいません。

分けた球根を植え付けていきますが、ここで注意したいのがあまり球根同士の間隔をあけすぎると花が咲いたときに寂しい感じになってしまうということです。球根同士がくっつかない程度に間隔をあけて少し密に植えるくらいが花が咲いたときに見栄えがしてちょうど良いです。だいたい1cm間隔で植え付けるようにしましょう。これくらいなら生育にも支障は来しませんし、小さな鉢でもある程度まとめて植え付けることができます。球根にかぶせる土の厚さは球根の高さくらいがちょうどです。あまり深く植えすぎないようにしましょう。

比較的球根が増えやすく、ほおっておくときゅうくつになり球根の太りが悪くなるので、できればこの作業は毎年行いましょう。

ふやし方
球根がよく増えるので分球して増やします。詳しくは『植え替え』を参照にしてください 。

かかりやすい病害虫
春に暖かくなるとアブラムシが発生します。せっかくつぼみが付いてもアブラムシの被害にあって花がちゃんと咲かなかったり、株が弱ることもあるので春に薬剤をまいて発生を予防しましょう。

まとめ 
毎年春に植え替えます
冬に充分な低温にあわないと花が咲かない
高温多湿が苦手、夏は半日陰の涼しいところで

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