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サギソウ

サギソウ
科名:ラン科
学名:Habenaria radiata(= Pecteilis radiata)
原産地:本州・四国・九州 朝鮮半島の一部
草丈:20cm~50cm
主な開花期:7月-9月
栽培難易度:バー バー バー バー バー
(そだてやすい)

くわしい育て方

〔〕内は学名、H.はHabenariaの略

サギソウとは

各部名称日当たりのよい平地や山麓の湿地に自生する日本を代表する野生ランです。かつては北海道、青森をのぞいた全国に分布していましたが、乱獲や生育環境の破壊により現在では自生のものを見る機会は少なく、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧種に指定されています。

夏に花茎を長く伸ばし、名前の通り鷺(さぎ)が羽を広げたような姿の純白花を数輪咲かせます。英名の「イーグレット・フラワー(Eargret Flower)」も「白鷺」の意です。花もちはさほどよくなく、開花して4~5日で枯れてしまいます。自生のものは一輪咲きのものが多く、栽培品と比べて花茎も長く伸びます。他の野草に生存競争で負けないために花茎を長く伸ばすのかも知れません。株の基部から2~3本の地下茎を伸ばしてその先に1コずつ新しい球根を作り、秋には地上部と古い球根が枯れ、新たにできた球根の状態で冬を越します。

普通の青葉種のほかに、葉に美しい斑のはいる品種もあります。代表的なものに葉に白い縁どりのはいる「銀河」、黄色っぽい縁取りのはいる「かがやき」、縁が緑色で中に黄色の斑が入る「あかつき」ストライプの斑が入る「天の川」などがあります。また、花変わり種として「飛翔」などの品種が挙げられます。

学名はハベナリア・ラビアタです。ハベナリアは「革紐・手綱」、ラビアタは「射出状の」と言う意味ですが、由来はよくわかりません。

日本人との関わり

17世紀頃の園芸書『花壇地錦抄』には育て方が記載されており、栽培の歴史は古いと思われます。サギソウにまつわる伝説や物語も多く、日本人には古くから親しまれている野草です。現在では東京都世田谷区や兵庫県姫路市のシンボル花になっています。姫路市では一部のマンホールのふたにもサギソウが描かれています。 世田谷区では四角い側溝蓋にサギソウがデザインされています。

その他の仲間

サギソウを含むハベナリア属(分類上、サギソウはそこから分離されたペクテイリス属に分類することもあります)は主に世界の熱帯から温帯に600種以上が分布します。サギソウ同様、ユニークな花姿のものが多いです。 日本にはサギソウの他、ミズトンボ〔H. sagittifera〕など10種前後が知られています。

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