|

病気 ウイルス病 害虫 ナメクジ
せっかくの蕾が開花前にナメクジに食害されることがありますので気を付けましょう。ナメクジが這ったあとは粘液のようなものが乾燥してきらきらと光っていますので、そのような跡を見つけた場合は要注意です。
ウイルス病にかかると株全体がよじれて草丈が伸びなかったり、葉が萎縮します。一度かかってしまうと治療が困難な上に他の株への感染のおそれもありますので、見つけ次第抜き取って処分しましょう。
ウイルス病とは別に葉の先や裏が黒くなる病気が発生します。植え付ける前に球根を消毒することである程度抑えることができますが完全に防ぐには難しいようです。原因ははっきりしませんし、野生の株でも見られる現象のようです。
生育期間中は定期的に殺虫殺菌剤を散布し予防しましょう。

●一年を通して水切れさせない
●日当たりのよい場所を好む
●毎年植え替える

日当たりのよい平地や山麓の湿地に自生する日本を代表する野生ランです。かつては北海道、青森をのぞいた全国に分布していましたが、乱獲や生育環境の破壊により現在では自生のものを見る機会は少なくなっています。夏に花茎を長く伸ばし、名前の通り鷺(さぎ)が羽を広げたような形の純白の花を数輪咲かせます。花もちはさほどよくなく、開花して4〜5日で枯れてしまいます。自生のものは一輪咲きのものが多く、栽培品と比べて花茎も長く伸びます。他の野草に生存競争で負けないために花茎を長く伸ばすのかも知れません。株の基部から2〜3本の地下茎を伸ばしてその先に1コずつ新しい球根を作り、秋には地上部と古い球根が枯れてその状態で冬を越します。
普通の青葉種のほかに、葉に美しい斑のはいる品種もあります。代表的なものに葉に白い縁どりのはいる「銀河」、黄色っぽい縁取りのはいる「かがやき」縁が緑色で中に黄色の斑が入る「あかつき」ストライプの斑が入る「天の川」などがあります。また、花変わり種として「飛翔」などの品種が挙げられます。

花が咲き終わった後は花がらをこまめに摘みましょう。花がらを摘むのは株の美観を保つだけでなく、新しい球根を作るための栄養がタネを作る方にまわってしまうのを防ぎ、余計な栄養の消耗を抑えることができます。

日当たりと風通しのよい場所を好みます。また湿地の植物というところからもわかるようにある程度湿度のある環境が適しています。冬は地上部が枯れて地中の球根の状態で越します。凍らせなければ特に問題ありません。

一年を通して水切れをさせないのがサギソウを育てる上での大きなポイントのひとつです。水切れさせないといっても常に水に浸ったような状態では根腐れをおこしてしまいますので水を張った場所に鉢ごと浸して育てる方法などはあまり適当ではありません(例外として真夏は乾きやすいので浅く水を張った受け皿などに鉢を浸すことがあります)。
生育期(芽が出て地上部が枯れるまで)は用土の表面が生乾きになったらたっぷりと水を与えましょう。おのずと春よりも乾きやすい夏の方が水やりの回数は多くなります。また、水やりとは別に空気中の湿度を保つため葉に水をかけてあげるのもよいでしょう。
冬の休眠期も球根を乾かさないように、用土の表面の乾き具合を見ながら水切れさせないように用土の湿り気を保ちます。休眠期は感覚として乾燥気味に保ちたくなりますが、冬に乾燥させた上に凍らせてしまうと球根が腐ってしまいます。
肥料はさほどたくさん必要としません。5月と6月に1回ずつ液体肥料を水やり替わりに与えます。また、花後、花がらを摘んだ後、新しい球根を太らせるために2〜3回同様の肥料を与えます。植え替えるとき球根の大きさが大豆くらいの大きさに育っていれば、肥料の量がちょうどよかった証拠です。

水ごけや鹿沼土、花崗岩の砂利などの単用、水ごけ3:鹿沼土7の割合で混ぜた土など基本的に通気性のよいものが適しています。一般では水ごけが一番手軽で扱いやすいのではないかと思います。
春、成長がはじまる前に植え替えます。植え替えは毎年行います。平地や暖地では2〜3月、寒冷地や積雪地では雪解けの後、4月下旬くらいが適当です。成長がはじまってからの作業は芽を傷めやすいので植え替えるタイミングを逸しないように気を付けましょう。休眠期に植え替えるのが基本です。
使用する鉢は高さのない浅いものを利用するのが一般的です。発泡スチロールの箱なども断熱効果が高く気温変化の影響を受けにくいので(特に夏、地中の温度上昇を抑えるのに有効)、栽培に適しています。ここでは一般的な水ごけによる植え替えの説明をします。
まず、水ごけは水に浸して充分吸水させた後、しぼって水を切っておきます。球根をとりだし古い用土を丁寧に取り除いておきます。鉢の底に軽石や中粒の鹿沼土などゴロ土をしいて水ごけをしっかりと硬めに詰めていきます。その上に球根を2〜3cm間隔にのせていきその上に水ごけを1cmの厚さかぶせます。
地下茎が伸びて、その先端に1コずつ球根ができます。一株で毎年2〜3コの新しい球根ができます。休眠期に植え替えを行います。詳しくは上記の「植え替え」の項を参照にしてください。
|