ヤサシイエンゲイ

サンザシの育て方

サンザシバラ科 学名:Crataegus 用途 果樹 庭木 盆栽
難易度 バー バー バー バー バー(ふつう)

耐寒性 バー バー バー バー バー(つよい)

北半球の温帯に分布する落葉樹で、枝に刺をもちます。およそ700種~1000種があり、日本や中国にも数種が自生します。種によって花の美しいもの、果実の美しいものなど様々です

栽培カレンダー
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開花期
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果実熟期
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植え付け
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剪定
バー バー バー                  
肥料
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季節・日常の手入れ ポイント
若木は樹形を作ることを考える
サンザシはしっかりした短い枝に花芽を付ける性質があり、勢いの強い長く伸びた枝(徒長枝)には花が付きません。木が若いうちは枝を伸ばす勢いが強く、徒長枝がよく出るので花付きがあまり良くありません。若木の内は樹形を作ることを念頭に置いて、枝はあまりいじらずに自然樹形で伸ばしていき、花が咲く大きさになったら毎年剪定を行うようにします。

例外として、株元から勢いよく伸びてくる枝(ひこばえ)が発生したら早めに付け根からかき取ってしまいます。ひこばえをそのままにしてくと、主軸となる幹がどれだかわからないもっさりとした樹形になってしまいます。

基本の剪定
長く伸びた枝を切り詰めて、短い枝を残すのが基本の剪定となります。ただし、中途に1-3芽残して短めに切り詰めると次に出てくる枝が長くなるので、枝は5-10芽程度残して軽く切り詰める程度にするか、不要な場合は付け根から切り落とします。短い枝を出させるようにすると花付きも良くなります。5cm-10cm伸びて生長が止まった枝に比較的花芽がよく付き、30cm以上伸びた枝には花芽は付きにくいです。

剪定の適期は落葉期の冬ですが、この時期には花芽が作られているので短い枝は切らないようにします。ただし、樹の内側の細かい枝は風通しや採光を悪くするので切り落とすようにします。

日当たり・置き場所
植栽適地日当たりの良い場所が適しています。日照不足になると枝の付き方が粗くなり花付きも悪くなります。ただし、西日の当たる場所は乾燥も強く暑くなるので避けます。

寒さにも強く、北海道南部より南なら植栽可能です。冷涼な気候を好み寒い地域では病害虫もでにくいので、そういう点では暖かい地方よりむしろ寒冷地の方が向いているとも言えます。鉢植えも一年を通して日当たりの良い戸外で育てます。

水やり・肥料
鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。

肥料は落葉期の冬に油かすと骨粉を混ぜたものを施します。窒素分が過多になると、枝葉はよく伸びますがその分、花付きが悪くなる恐れがあるので、リン酸やカリの成分が多めのものが適しています。8月下旬にも同じ肥料を追肥として少量与えます。鉢植えのものは様子を見ながら花後にも追肥を行います。

用土
水はけが良ければ特に土質を選ばずによく育ちます。

植え替え・植え付け
植え付けの適期は落葉期の2月中旬-4月上旬です。植え付ける場所には堆肥や腐葉土を混ぜ込んでおき、水はけを良くするためやや山高に土を盛って植え付けます。

ふやし方
タネまきと接ぎ木でふやすことができます。

タネまきは秋に熟した果実を採取して果肉を取り除いてきれいに水洗いし、すぐにまくか乾かさないように貯蔵しておき翌春にまきます。タネを乾かすと発芽率が悪くなるので気をつけます。

八重咲きのものは果実ができないので接ぎ木でふやします。台木にはリンゴの接ぎ木にもよく使われるマルバカイドウやミツバカイドウの2-3年の苗を用い、切り接ぎします。接ぎ木の適期は3月です。

かかりやすい病害虫
ウドンコ病 テッポウムシ(カミキリムシの幼虫) アブラムシ カイガラムシ ケムシ 

冷涼な気候の地域では病害虫の発生はあまり見られませんが、暖地では比較的発生が目立ちます。

定期的な薬剤散布を行い発生を予防するのが大切です。特にテッポウムシは幹の内部を食害し見つけにくい上に駆除しにくいので注意が必要です。テッポウムシの被害がひどくなると樹の生長が止まってしまいます。

まとめ 
長い枝を詰めて短い枝を残すのが基本の剪定
暖かい地域では病害虫が出やすい
テッポウムシに注意

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