シネラリア(サイネリア)の育て方

キク科 「し」からはじまる植物

シネラリア
この植物の解説

育て方はこのページの下

科名
キク科
学名
Pericallis ×hybrida
用途など
鉢植え
開花期
1月~4月
大きさ
高さ20cm~70cm
耐寒性
ふつう
難易度
★★★☆☆(ふつう)

育て方

栽培カレンダー

栽培カレンダー

主な作業の適期

タネまき 9月
さし木 5月
肥料 9月~4月

日常の手入れ

花後の処理

花が次々と咲くので、枯れてきた花はこまめに摘み取って、次の花を咲きやすくしましょう。一通り花が咲き終わったあとに花茎を根元から切り、肥料を与えて育てるともう一度花が咲きます。

日当たり・置き場所

日当たりのよい場所で育てましょう。タネから育てたり苗を購入した場合は11月いっぱいまでベランダなど戸外の日当たりで栽培します。寒さにはある程度耐えるので、12月以降も霜や寒風の当たらない軒下やベランダで栽培できます。夜間に冷えるようならその時だけ室内に取り込みましょう。

冬に暖かすぎるのも逆効果で、花茎が間延びしてバランスが悪くなることがあります。5℃前後の低温下で育てると、寸の詰まったバランスのよい草姿になります。品種によっては0℃程度まで枯れずに耐えるものもあります。寒冷地では12月以降は室内の日当たりの良い場所で栽培します。

開花株を入手したら

花の咲いている鉢植えを購入した場合、ほとんどのものが温室で栽培されているものなので寒さに対する抵抗力が弱く、外においておくと株が傷みます。室内の日当たりの良い場所で管理しましょう。ただし、暖房の効いた部屋では、土が乾燥しやすい上に花の寿命も短くなってしまうので、避けましょう。


水やりと肥料

水をよく吸って、水切れをおこしやすい植物です。特に開花中の株は水をよく吸います。土の表面を触ってみて半乾きになった状態なら、たっぷりと水を与えます。花に水をかけると傷んでしまうので、株元に静かに水を与えるようにします。

肥料を絶えず必要とします。土にあらかじめゆっくりと効くタイプの肥料を少量混ぜ込みます。追肥は10日に1回液体肥料を与えます。生育中に肥料を切らすと花つきが悪くなり、花の大きさも小さくなります。開花中に肥料が切れると、せっかくたくさん付いたつぼみが開かずに枯れてしまうこともあります。窒素過多になると葉ばかり大きくなって、開花が遅れるので注意しましょう。

適した土

有機質に富んだ水もちの良い土を好みます。赤玉土(小~中粒)5:ピートモス3:バーミキュライト2の割合で混ぜた土を使用します。

植え替え・植え付け

たいがい夏前に枯れるので、植え替えの必要はありません。ただし、鉢花を購入した場合、すでに根づまりをおこしているものが多いので、鉢の底から根が伸びてきている状態になっていたら鉢から抜いて、そのまま一回り大きな鉢に入れてすき間を新しい用土で埋めましょう。

ふやし方

タネまきとさし芽でふやすことができます。

タネまきは9月に行います。箱や鉢にばらまきして発芽するまで乾かさないように管理します。その後芽が出て、本葉が4枚以上になったらビニールポットにひとつずつ植え替えて大きくなったら鉢やプランターに植え付けます。タネから育てると花が咲くのは遅くなりますが耐寒性のあるしっかりした株に育てられます。

さし芽の適期は5月頃です。花茎をばっさりと切り落としたあとに、株元から出てきた芽を手でかき取って湿らせた赤玉土に挿しておくと根がでてきます。大きくなっていくにつれて一回りずつ大きな鉢に植え替えて育てていきます。その際肥料も欠かさず与えます。この方法だと夏越しをさせなければいけませんので、タネから育てるよりも多少管理は難しくなります。夏はできるだけ風通しの良い半日陰の場所で管理しましょう。

かかりやすい病害虫

病気:うどんこ病 害虫:アブラムシ

ウドンコ病は葉にカビの胞子が付き、小麦粉をはたいたように白くなる病気です。被害のひどい葉は取り除き、殺菌剤を散布します。カビの胞子は葉から栄養を奪うので、ほおっておくと生育不良を起こします。

アブラムシが非常につきやすく、うっかりすると葉や茎にびっしりとつきます。春先に薬剤を散布して発生を予防します。

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