ストロベリーキャンドルの育て方

マメ科 「す」からはじまる植物

ストロベリーキャンドル
科名
マメ科
学名
Trifolium incarnatum
別名
クリムソンクローバー オランダレンゲ ベニバナツメグサ
原産地
ヨーロッパ
大きさ
20cm~50cm
主な開花期
4月~5月
耐寒性
ふつう
難易度
★☆☆☆☆(やさしい)

こんな植物です

クローバー(シロツメグサ)の仲間で、花の咲いていない時期は見分けづらいです。冬は寒さに耐えるかの様に低く葉を広げていますが、春になると茎を伸ばし先端に細長い真っ赤な花を咲かせます。その花の姿からストロベリーキャンドルの名前があります。別名のクリムソンクローバーやベニバナツメグサは「赤い花が咲くクローバー」という意味でしょう。

本来は毎年花を咲かせる多年草ですが、暑さに弱く日本では夏に枯れてしまうために一年草として扱います。緑肥植物(生育中の植物を土にすき込んで肥料にする)として育てられることもあります。また、白い花を咲かせる品種もあります。


育て方

栽培カレンダー

栽培カレンダー

主な作業の適期

タネまき 4月~5月 / 9月~10月
肥料 3月~4月

日常の手入れ

花後の処理

タネを採らないのであれば花が咲き終わった茎は切り落とします。そうすることで株の消耗を防ぎ花を長く楽しむことができます。

暑さが苦手

暑さに弱く、夏頃には暑さで枯れてしまいます。毎年楽しみたい場合は花後にできるタネを採取して保存しておき秋にまいて育てなおします。タネができた状態の花穂が雨に濡れるとそのまま発芽してしまうことがあるので、タネは早めに採りましょう。

日当たり・置き場所

日当たりと風通し、水はけのよい場所が適しています。

水やり・肥料

苗のうちや、植え付け直後は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。一度根づくとある程度の乾燥にも耐えるので、乾かし気味に管理します。

マメ科植物特有の根粒菌が根に住んでおり、肥料の要素のひとつである窒素分を合成することができます。下の方の葉が黄色く変色していたら薄めの液体肥料を与えますが、元気に育っている場合肥料はほとんど必要ありません。

かかりやすい病害虫

とくにありません。

植え付けと用土

横に広がるので株と株の間は20~30cmの間隔をとって植え付けます。

ふやし方

秋に箱や浅鉢にタネをまいて間引きながら苗を育てていきます。ある程度の大きさに育ったら鉢や庭に植え付けます。小鉢に仮植えして、春に植え付けを行っても良いでしょう。ある程度冬の寒さに当てないと花が咲かないので屋外で育てます。苗が小さいうちは簡単な霜よけを行います。春にタネをまいた場合、葉はよく茂りますが上記の理由で花が咲かずに夏に枯れてしまうこともあります。寒さの厳しい寒冷地では春にタネをまきます。