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ダイモンジソウ(大文字草)の育て方

ダイモンジソウユキノシタ科 学名:Saxifraga fortunei var.incisolobata 用途 鉢植え 露地植え
難易度 バー バー バー バー バー(そだてやすい)

耐寒性 バー バー バー バー バー(つよいほう)

日本(本州の関東より西・四国・九州)・朝鮮半島・中国・サハリンなどに分布する、毎年花を咲かせる多年草で、山野草として扱います。湿り気のある環境を好み、渓谷の岩肌などに自生します。5枚の花びらの長さと並びが、漢字の「大」の字に見えるのでこの名前があります。

栽培カレンダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花期
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植え付け
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肥料
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季節・日常の手入れ ポイント
ダイモンジソウは日本各地の山にも自生している山野草です。標高の低い場所では光のあまり当たらない渓谷の岩場などに自生していますし、標高の高い場所では陽のよく当たる岩肌などにも自生しています。そのことからも気温があまり高くなく冷涼で、湿り気はあるけれども水はけのよい環境を好むことがわかります。「冷涼な気候」「水はけのよいこと」は栽培の上でのキーワードになります。

日当たり・置き場所
生育期、春から梅雨頃にかけてと9月以降はよく日に当てて育てます。真夏並に日光が強いのならやや日陰の場所に移動してもかまいませんが、あまり日当たりがよくないのも生育に支障を来します。半日くらいは日差しの確保できる場所がよいでしょう。真夏は直射日光を避けて明るい日陰で風通しのよい場所でできるだけ涼しい環境で育てます。

花後の冬~春にかけては葉や茎が自然に枯れて休眠に入ります。凍らせなければ寒さには耐えますが、乾いた寒風などにさらさないように気を付けましょう。春に出てくる芽が傷む可能性があります。

水やり・肥料
水はけのよい環境を好みますが、乾燥も嫌います。要するに根が停滞水(流れずに留まっている水)を嫌うということです。たとえば岩の斜面などは水が少しずつではありますが下に流れています。そういう状態を好むということです。基本的に春から秋の生育期は水やりは1日1回行います。毎日、新鮮な水をやることによって土の中の古い水を流して入れ替えるといった感覚でしょうか。

冬は休眠に入りますのでやや乾燥気味に育てます。土の表面の乾き具合を見て乾燥しているようなら水をやりましょう。
肥料は春の芽が出る時期と花後に有機性の固形肥料を株から少し話した場所に置きます。肥料を与えすぎると草姿が乱れてしまうので気を付けましょう。

用土
水はけのよい土が適しています。山砂や鹿沼土の単用、市販の山野草の培養土を使います。くぼみのある火山岩に植えるような仕立て方も見られます。

植え替え・植え付け
植え替えの適期は春の芽出しの頃、3月~4月上旬が適期です。3号鉢(直径9cm)に一株が目安です。大きく育った株は株分けを行います。株分けについては下の「ふやし方」の項を参照にしてください。鉢の底にはゴロ土として中粒の軽石などを敷きましょう。また用土にはゆっくりと効くタイプの粒状肥料を少量混ぜ込んでおきます。

ふやし方
タネからふやすこともできますが、園芸品種は特に親株と同じ性質、花のものが咲かないこともあります。株分けが手軽で一般的です。鉢から抜いた株は土をよく落として芽の部分を確認して、それぞれの芽に根が付いた状態になるようにはさみなどで切り分けます。分けた株はそれぞれを用土に植え付けます。

かかりやすい病害虫

害虫:ヨトウムシ

ヨトウムシはヨウトウガなどの幼虫の総称で、昼間は地中に潜み夜になると這い出してきて葉を食い荒らします。非常に食欲旺盛で葉が葉脈だけ残してきれいに食害されることもよくあります。幼虫がまだ小さい頃は薬剤が比較的効きやすいですが大きくなってくるとあまり効果は期待できません。怪しいなと思ったら夜間にライトを照らして鉢周りをよく観察するなどの方法が手間ではありますが有効です。葉が食い荒らされていてまわりに虫がいなくて、土に浅く掘ったような形跡が見られたらヨトウムシの可能性を疑ってみましょう。

まとめ 
冷涼な気候を好みます
乾燥を嫌うが水のやりすぎにも気を付ける
肥料は控えめに

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ユキノシタ科
山野草