ヤサシイエンゲイ

涼やかなブルー花

デルフィニウム

デルフィニウム
科名:キンポウゲ科
学名:Delpininum
別名:オオヒエンソウ
原産地:ヨーロッパ アジア 北アメリカ
アフリカの山岳地帯
草丈:30cm-2m
開花期:5月~6月
栽培難易度:バー バー バー バー バー
(ふつう)

くわしい育て方

〔〕内は学名、D.はDelpininumの略

デルフィニウムとは

北半球の温帯を中心におよそ200種類が分布します。雄大な花穂を伸ばし、多数の花を咲かせるのが特長です。他の草花にはあまりない、ブルー系の花が特に美しく、花壇や鉢植えのほか、切り花にも広く利用されています。本来毎年花を咲かせる多年草ですが、高温多湿に弱くて日本では花後に枯れることが多く、秋まき一年草として扱うのが一般的です。

草丈は矮性種(草丈が低い種)で30cm程度、高性種では2mほどに生長します。主な開花期は春~初夏で、花色はブルー、紫、白が中心で、その他に赤、黄色などもがあります。ブルーや紫は品種によってかなり濃淡の色幅があってカラフルです。

がく片が色づいて花びらのように目立ち、本来の花びらは小さく中心に集まって付きます。がく片の1枚は後ろの長く突き出た距(きょ)をもちます。

名前はギリシア語の「デルフィン(=イルカ)」に由来し、つぼみの形がイルカのように見えるところから名付けられました。

改良と歴史

改良がはじまったのが17世紀頃とされています。19世紀以降はイギリスを中心に、第二次世界大戦後にはカリフォルニアで盛んに改良が行われました。

非常に多くの園芸品種があり、その数は何千品種にもなります。様々な野生種が関わっており、その系統も多岐に渡っているので、園芸品種の全体像を見渡すのはむずかしいですが、大元をたどるとエラツム種やグランディフロラム(シネンセ)種が中心となっています。

おもな野生種

エラツム〔D. elatum〕
ピレネーから西アジアの山地に自生します。最も古くから栽培されており、エラツム系園芸品種の中心となっている種です。花色は青です。

グランディフロラム〔D. grandifrorum = D. chinense〕(オオヒエンソウ)
中国北部からモンゴルにかけて分布します。草丈は大きくて90cm程度に収まります。花色はブルーから白まで幅があります。グランディフロラム系品種の中心で多くの園芸品種があります。

ヌディカウレ〔D. nudicaule〕
北アメリカ原産で、赤い花を咲かせます。ユニバーシティー系園芸品種の親のひとつです。

また、栽培はされませんが日本ではセリバヒエンソウ〔D. anthriscifolium〕(中国原産)が野生化しており、公園や林床などで見られます。

主な園芸品種の系統

エラツム系
エラツム種を中心とした品種系統です。雄大な花穂と美しい花が特長で、デルフィニウムの主流となっている系統です。 代表的な品種にパシフィック・ジャイアントがあります。

グランディフロラム系
グランディフロルム種を中心とした品種系統です。草丈がやや小さくて花付きはややまばらですが、繊細な雰囲気があります。エラツム系同様、主流となっている系統です。

ベラドンナ系
エラツム種とグランディフロラム種の雑種で、1m前後の草丈に大輪の花を咲かせます。やや古い系統で、あまり見かけません。

ユニバーシティー系(ユニバーシティー・ハイブリッド)
エラツム種にカルディナレ種やヌディカウレ種を掛け合わせた系統です。他にはない、赤色系の花を咲かせるのが特長です。

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キンポウゲ科