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ぶら下がる小さな風鈴

ツリガネニンジン

ツリガネニンジン
科名:キキョウ科
学名:Adenophora triphylla var. japonica
原産地:日本 シベリア サハリン
主な開花期:7月-11月(地域により差がある)
草丈:20cm~1m
栽培難易度:バー バー バー バー バー
(ふつう)

〔〕内は学名

ツリガネニンジンとは

シロバナツリガネニンジン
シロバナツリガネニンジン
日本全土、南千島、サハリンなどに分布する、毎年花を咲かせる多年草です。日当たりの良い草地や野原、堤防などでごく普通に見ることができます。根っこがチョウセンニンジンのように太く、釣鐘形の花を咲かせるのでこの名前があります。ニンジンの仲間ではありません。

冬の間は根っこの状態で越して春に新芽を出して茎を伸ばして生長し、早いもので7月頃~遅いもので11月頃に釣鐘状の花を咲かせます(関西平地では夏の終わりから秋にかけて咲いています)。花色は淡いブルーや青紫で、白い花を咲かせるものはシロバナツリガネニンジン〔f. albiflora〕と呼ばれ区別されます。花は茎の上部に3~5輪ずつまとまって付き、段状になります。

雄しべが先に成熟して花粉を出して役目を終えた後に、雌しべが成熟します。これは同じ花の花粉で受粉しないための知恵だとされています。雌しべは最初棒状ですが、成熟すると先端が割れます。

根っこから直接出る葉っぱ(根生葉)は丸っこいハート型で、開花期には枯れます。若芽は「トトキ」と呼ばれ、山菜として食用にされます。茎に付く葉っぱは先端の尖った細長い楕円形で、縁にぎざぎざがあります。根は薬用になり、乾燥して煎じたものは痰を切る効果などがあるとされます。

種類

地域や自生環境によって微妙な変異があり、以下のような品種がよく知られています。

ハマシャジン…海浜近くに自生する葉が厚くて暗緑色のものは海岸型とも呼ばれます。
シラゲシャジン〔f. canescens〕…茎や葉に白い毛が密生します
ハイツリガネニンジン〔f. procumbens〕…東北や北海道の海岸に産する茎がはうのが特長です。
オトメシャジン〔f. puellaris〕…四国の蛇紋岩地帯に自生、葉が線形で細長いです。

育て方

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花
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植え替え
バー バー                  
肥料
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生育環境
日当たりと風通しのよい環境を好みます。真夏に気温が高くて熱が溜まるようなら、日陰に移動させますが、基本的に春の芽出し~秋の生育期はよく日に当てます。風通しのよい場所を選ぶのは、高温や多湿を避けるためです。

耐寒性は強く、凍らせなければ大丈夫です。冬の間は茎葉がないので日射しは関係なく、軒下や棚下でもかまいません。地中の根の状態で越冬します。

基本的な性質はイワシャジンと共通するところが多いので、イワシャジンの育て方も参考になさってください。

用土
水はけのよい用土が適しており、山野草の培養土が手軽です。やや酸性の土を好むので、酸性用土である硬質の鹿沼土をベースとして、日向土や桐生砂など水はけのよい土を3~4割混ぜたものでもよいでしょう。

植え替え
鉢植えは新しい用土で毎年植え替えた方がよく育ちます。適期は芽が出る直前の2月から3月です。芽の先端が地表すれすれの位置に来るように植えます。

水やり・肥料
春から秋の生育期は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。真夏は非常に乾きやすいので注意が必要です。冬は茎葉がないのでわかりにくいですが、地中で根っこは生きていて微妙に生長しているので、完全に乾かさないように湿らす程度の水をときどき与えましょう。

肥料は春から秋の生育期に液体肥料を月1~2回与えます。真夏は暑さで株が弱っているようなら肥料はいったんストップして、秋に涼しくなってきたら再開します。肥料は生育だけでなく花色にも影響し、しっかりと与えると花色は濃いめになります。ただし、やり過ぎると根が傷むこともあるので気をつけましょう。

ふやし方
株分け、さし木のほか、花後にタネができればそれをまいて増やすこともできます。

株分けは植え替え時に行います。適期は2月~3月です。

さし木は6月頃が適期です。茎を先端から5~6cmの長さに切り取り、下の方の葉っぱを取り除いて下から1/3くらいの位置までしっかりと用土に挿します。

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