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ヤツデヤツデの育て方
■ヤツデ ウコギ科 常緑低木 原産 日本(福島県以南)
ヤツデ
手のひらのように大きく切れ込んだ葉が特徴的な常緑性の低木です。縁起木として玄関先などに植えられることもあります。

栽培データ一覧
栽培難易度
普通
特長
 大きく切れ込んだ葉っぱ
耐暑性
普通
耐寒性
やや弱い
生育適温
使用用途
○庭植え ○鉢植え
栽培カレンダー
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
花の咲く時期
植え替え
 
肥料の時期


病気 スス病 害虫 カイガラムシ
 空気が乾燥する場所でカイガラムシが発生する事があります。また、カイガラムシの排泄物からスス病が併発することがあります。
 カイガラムシは発生が少ないうちに歯ブラシなどでこすり落とすのが確実な方法です。スス病は枝や葉が黒いススのようなもので覆われる病気です。光合成を妨げてしまうので生育が悪くなります。また、全体が黒くすすけたようになるので美観も損ねます。スス病は害虫の排泄物を栄養にして繁殖しますので、カイガラムシなどの害虫の発生を抑えることが一番よい予防対策です。

●半日陰の場所を好む
●乾燥した環境が苦手
●やや湿り気のある土壌を好みます

 日本原産の常緑低木で、本州の福島より南〜沖縄まで広く分布します。厚みのある葉は深い緑色で光沢があり葉の縁は細かいギザギザになっています。ヤツデの名前は葉が7〜9つに大きく切れ込むところに由来し漢字で書くと「八つ手」です。ちなみに「八つ」は数を表しているのではなく「多い」という意味のようです。また、日本で古来より「八」は縁起の良い数字でもあります。
 冬も落葉せずに大きな葉が茂っているので目隠し用の庭木として利用される他、大きな手のような葉が人を招くという「千客万来」の縁起を担いで玄関先や門の脇に植えられることもあります。また、大きな葉っぱが魔物を追い払うとも言われています。冬、球状にまとまった白っぽい花がたくさん咲き果実が付きます。果実は翌年5月頃に黒く熟します。
 青葉の他に葉のフチに白い斑のはいる「フクリンヤツデ」、不揃いに黄色い斑のはいる「キモンヤツデ」、葉脈に沿って黄色い斑のはいる「キアミガタヤツデ」などの斑入り品種があります。

 株元からたくさん幹を出して株立ち状になりますが、幹自体はあまり枝分かれはせずに上へ上へと伸びていきます。放任しておくと、葉の茂る位置がだんだんと上に移っていき下の方は幹が丸出しのアンバランスな姿になります。切り戻しの作業は「年を経た幹の間引き」「高く伸びすぎた枝の切り戻し」「葉切り」の3つの作業があります。
■年を経た幹の間引き…ヤツデは株元から勢いのある枝(ヤゴ)が発生し、株が大きくなると地際から幹がたくさん立ち上がった雑然とした姿になります。勢いの弱くなった古い幹を株元から間引いて幹の数が3〜5本になるように仕立てるとスッキリします。古い枝を間引いて、新しい枝に世代交代させるといった感じでヤツデの剪定の基本になります。
基本の剪定
高く伸びすぎた枝を切り戻してわき芽の発生を促し、古くなった幹は株元から間引いて新しい幹に更新する。
■高く伸びすぎた枝の切り戻し…高く伸びた幹は下の方の葉のある位置まで切り戻し、脇から新芽を出させるようにすると全体のバランスが整います。年を経て表面がゴツゴツと木のようになってしまった幹は途中で切り戻しても新芽を吹きません。若くて勢いのある枝に対する作業です。

■葉切り…ヤツデは葉が大きいので、スペースの限られた場所に植えた場合圧迫感を感じることがあります。このような場合に、出てくる新葉を小さくする作業を葉切りといいます。
 11月〜12月に頂点の新芽に近い部分の葉を3枚ほど残して下の方の大きな葉を切り取ります。葉の枚数を減らされた株は成長がおさえられて、翌春に出る葉は全体的に小さくなり控えめな草姿になります。

葉切りの注意点
樹高がまだ低い若い幹に限ります。また成長を抑える作業なので、毎年行うと株全体の勢いが衰えます。作業は3年に1回が目安です。

 ヤツデは「陰樹」であまり強い日差しを好まず明るい日陰でよく育ちます。暗めの日陰にもよく耐えますが、一日中日の当たらない場所では下葉が落ちてひょろひょろに伸びてしまいます。2〜3時間日の光が射し込むような環境が理想的です。日当たりのよい場所では葉の色つやが悪くなり、葉焼けを起こしてしまうことがあります。また、夏の乾燥や冬の寒風など空気や土壌の乾燥した環境が苦手ですので日当たりのよい場所や風の強い場所は避けましょう。
 やや寒さに弱く、東北や北海道での植裁は難しいでしょう。

 湿り気のある土壌を好みます。地植えで適地なら一度根づいてしまえば水を与える必要はありませんが、土が乾くようなら水を与えます。鉢植えで育てている場合は、土の表面が乾いてきたらたっぷりと水を与えます。
 肥料がなくても枯れることは少ないですが、新芽や新しい枝を出させるためには必要です。2〜3月に油粕と骨粉を混ぜたもの骨粉を株元に一握りほど施しましょう。

 水もちのよい土が適しています。
 鉢植えの場合は赤玉土6:腐葉土4の割合で混ぜた土を使います。

 植え付けの時期は4〜5月で、できるだけ根のしっかり張った株を選びましょう。葉が大きく、そこから水分がどんどん抜けていくので大きな葉は切り落としてから植え付けます。植える場所には腐葉土や肥料分の少ない堆肥を混ぜ込んでおき、できるだけ保水力の高い土にしておきましょう。

 さし木、タネまきでふやすことができます。
 さし木は7〜8月が適期です。若い枝の先を切り取り、大きな葉は取り除いて赤玉土などに挿して乾かさないように管理します。
 タネは秋に果実を採り、果肉を取り除いて取り出します。乾燥させないように、すこし湿らせた川砂などにタネを混ぜて貯蔵しておき、3〜4月にタネをまきます。小苗の内は霜よけなどの簡単な防寒を行いましょう。


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