ヤサシイエンゲイ

アザミを小さくしたような花

ユーパトリウム(コノクリニウム)

ユーパトリウム ソルディダム
ソルディダム
科名:キク科
学名:Conoclinum
別名:西洋フジバカマ 青色フジバカマ ミストフラワー
原産地:アメリカ中部-南東部 西インド諸島
草丈:50cm-1m
開花期:7月-10月

難易度バー バー バー バー バー (そだてやすい)
耐寒性バー バー バー バー バー (ふつう)
耐暑性バー バー バー バー バー (ふつう)

ユーパトリウム(コノクリニウム)とは

代表的な種はコエレスティムヌ種で、一般的に「ユーパトリウム」というと、本種を指すことが多いです。花色は青紫や白、花茎を長く伸ばしてアザミを小さくしたような花をまとめて咲かせます。夏~秋の草花として利用されるアゲラタムに花や草姿が非常にそっくりです。

原産地は北米からメキシコにかけて、河川や池沼周辺の草地のような湿り気のある場所に好んで自生します。冬に地上部は枯れますが、地下茎で冬を越して春に芽を出して生長・開花し、そのライフサイクルを毎年繰り返します。

フジバカマと同じユーパトリウム属に入れられていましたが、現在は別属のコノクリニウム属に分類されています。しかし、昔の名残で、現在でも旧属名の「ユーパトリウム」で通っています。

日本には最初、切り花用に栽培され普及しましたが、性質が強く夏の暑さに強くて花も涼しげで美しいところから苗や鉢植えの形でも出回るようになり、寄せ植えにも利用されます。

育て方

注意コノクリニウム・コエレスティヌム(主にユーパトリウムの名前で流通)について説明しています。フジバカマについてはフジバカマの育て方を参照にしてください。

栽培カレンダー

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花期
            バー バー バー バー    
植え付け
  バー バー            

日当たり・置き場所
日当たりの良い場所~明るい日陰でよく育ちます。

水やり・肥料
地面の比較的浅い位置に根を張り、多少水切れに弱い性質があります。かといって、常に土壌が湿っているような過湿状態にも弱いので、鉢植えは土の表面が乾いてきたらたっぷりと水を与えるようにしましょう。
荒れ地でもよく育つ植物で、肥料は特に必要ありません。生育を見ながら肥料を与えてもかまいませんが、肥料が多いと茂りすぎたり茎が間延びしたりで草姿が乱れます。

かかりやすい病気・害虫
春と秋、新芽や茎にアブラムシが発生することがあるので見つけ次第駆除します。

植え付け・用土
苗の植え付けは3月から4月が適期です。地下茎が伸びるので、地植えにするとよく茂りますが逆に茂りすぎて周りの植物の日射しを遮って駆逐してしまうこともありますので、茂るスペースを充分考えて植え付けるようにしましょう。株と株の間は70cm程度とった方が無難です。

水はけが良ければ特に土は選びません。常に水が滞留しているようなじめじめとした水はけの悪い環境では根腐れを起こしてしまうので気をつけましょう。

ふやし方
株分け、さし芽、タネまきでふやすことができます。

株分けはは植え替えと同時に行うのが普通で適期は3月-4月。さし芽は充分気温が上がる5月が適しています。タネまきの適期は3月-4月です。タネは細かいので平鉢や箱などにまいて間引きながら苗を作っていきます。

手入れ
咲き終わった花はそのままにしておくとそちらに余分な栄養がとられる上に見た目も悪いのでこまめに摘み取るようにします。特に枯れた花に水がかかるとべちゃっとした見苦しい姿になるので気をつけたい。

夏に生育がおう盛でどんどん地下茎から芽が伸び出てくるようなら、適宜付け根から芽を抜き取ります。

ポイント
暑さ寒さに強く、地下茎を伸ばして株を茂らせる丈夫な植物です。水はけのよい土壌と肥料をやり過ぎないことがポイントです。

関連するページ
キク科
アゲラタム キク科、花姿が似ている
フジバカマ キク科、かつて同じ属だった