

アオムシ アブラムシ カイガラムシ ハダニ カイヨウ病
アオムシ、中でもアゲハチョウの幼虫がよく付きます。非常に食欲旺盛で油断していると葉を食い尽くされて丸裸にされます。アオムシは見つけ次第、捕殺します。
アブラムシは春先から発生する害虫で主に新芽の軟らかい部分に付き吸汁します。見つけ次第薬剤を散布して駆除します。
カイガラムシは風通しが悪いと付きやすい害虫で、主に幹について吸汁します。薬剤が効きにくいので発生が少ない段階でこすり落として駆除します。
ハダニは葉の裏に着く非常に小さな害虫で吸汁されると葉の色が抜けたように白い斑点ができてかすり状に広がっていきます。見つけ次第、殺ダニ剤を散布して駆除します。
カイヨウ病は風で葉っぱや果実がこすれ合い傷ができるとそこから細菌が入ってきて感染する病気でレモンの大敵です。葉や果実に水ぶくれのような斑点ができて、それがかさぶたのようになります。葉っぱや果実が落ちることもあります。防風と殺菌剤の散布がおもな予防対策です。

まず、数年かけて苗をバランスの良い樹形に仕立てなければなりません。枝を切る作業全般の適期は春に暖かくなって芽吹く前、3月頃が適期です。
【鉢植えを仕立てる】
鉢植えの場合、幹を中心に3本の枝をメインとして仕立てる文様木風の仕立て方が適しています。
1.植え付け直後、鉢の高さと同じ高さで枝を切り詰めます。
2.翌年の春、昨年の夏に伸びた枝の先端を切り詰め、余計な枝がある場合は付け根から間引きます。
3.夏に伸びてきた枝はワイヤーを巻き付けて上向きにして全体が紡錘形を形作るように仕立てます。
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【庭植えを仕立てる】
庭木の場合は幹を中心に2本の枝をメインに半円形にしててるのがよいでしょう。
1.植え付けた苗木は先端から1/3当たりで切り詰めます。
2.翌年の春、昨年の夏に伸びた枝の先端を切り詰めてヒモや支柱を用いて水平方向に開き固定します。
3.混みあった枝や不要な枝を付け根から間引き、半円形に仕立てます。
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【仕立てて樹形ができたあとは】
苗木から2-3年かけて鉢植え、庭植えとも樹形ができました。
レモンは芽を出して枝をぐんぐん伸ばす力(樹勢)が強く、枝ばかり伸びて花や実をなかなか付けないことがあります。特に若木にその傾向が強いです。余計な枝を付け根から切り取る「間引き剪定」をして枝数を抑え、樹勢を落ち着かせることで花付きをよくします。間引き剪定をすることで風通しががよくなり害虫の発生を防ぎ、樹の中心部までしっかりと日を当てて花付きをよくする効果もあります。
苗木から育てると最初の3-4年はたいがい花を付けないのが自然です。上記のような理由やまだ花を付けるだけの樹齢に達していないことが理由です。今までうんともすんとも言わなかったのに、条件がそろうと(樹勢が落ち着いた、花が咲く樹齢になった)いきなり花を咲かせ始めますので、多少気長に育てることが大事です。
【余分な実を摘む「摘果」】
春〜秋に花を咲かせますが、春に咲いた花から実を成らせて→冬に収穫するのが一般的です。たくさん実を付けても株が疲れて充分生長しませんので夏や秋に付いた実は小さい内に摘んでしまいます(この作業を摘果といいます)。特に1カ所にたくさんの実が付いている場合は1-2コ残してあとは摘果します。葉っぱ30-40枚で果実1コ残すのが木を弱らせないのに適当な数です。
上記のように仕立てた場合、7〜8号鉢(直径21cm〜24cm)で3〜5コ/株、庭植えの場合20〜30コ/株が目安です。

温暖で日当たりと水はけのよい環境を好みます。
寒さに弱く、-3℃以下になると枯れてしまうので寒い地域では鉢植えにして、冬はなるべく暖かくて霜の当たらない場所に移します。

鉢植えの場合、土の表面が乾きかけたらたっぷりと水を与えます。特に果実が大きくなる6月-8月にかけては多くの水を必要としますので、乾かさないようにたっぷりと水を与えます。水はけの悪い土だと過湿になって根腐れを起こしてしまうことがありますので、水はけ良い土を用いることことも大切です。
良い実を付けるためには肥料は欠かせません。
地植えの場合、2月と9月に有機配合肥料を株周りに施します。
鉢植えの場合、12月-1月と開花期の5-6月に固形の油かすを与え、生長の様子を見て9月にも同様のものを与えます。特に大切なのは開花期に与えるもので、この時期の肥料がその後の実付きにも大きく影響するので、肥料切れさせないように気をつけます。




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