アマリリス(ヒッペアストルム)
ヒガンバナ科 学名:Hippeastrum × hybrid |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
開花期 |
![]() |
![]() |
球根植え付け |
![]() |
肥料 |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
季節・日常の手入れ ポイント
花が枯れたら花茎を根元から切り落とします。花茎を付けたままにしておくとタネができて球根が消耗するので、できるだけ早めに切ってしまいましょう。花茎を切り取ったあとは葉が残りますが、この葉は翌年に花を咲かせるための栄養を貯えるのに非常に大切なので枯れたもの以外は切らないようにしましょう。アマリリスは葉が4枚育つごとに球根の内部で花芽が作られる性質があるので、生育期に葉を大切に育てましょう。
日当たり・置き場所 ポイント
日当たりを非常に好みます。春〜秋は日当たりの良い屋外やベランダで育てます。強い直射日光に当たると土が乾きすぎて根(球根)が乾燥して傷み、結果として生育が衰えることがあります。真夏だけは直射日光の当たらない半日陰で育てましょう。
冬の寒さには弱く10℃を切ると生長しなくなります。冬は室内に取り込んで良く日の当たる場所で育てた方がよいでしょう。庭植えにしているものは凍らせてしまうと完全に枯れてしまいますので秋に葉が枯れたら掘り上げて鉢に移し替えて育てるか、掘り上げた球根をバーミキュライトなどを入れた袋の中に入れて貯蔵します。貯蔵する場合も気温は5℃以上保てる場所が必要です。
在来種は寒さに比較的強いので庭植えも腐葉土などをかぶせておけば冬越しできますが、外来種は室内に取り込んだ方が無難です。
半日陰【はんひかげ】…直射日光は当たらないが比較的明るい場所。もしくは午前中は日がさし込むけれども昼以降は日陰になるような場所
水やり・肥料
水は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。秋以降は徐々に水やりの回数を減らしていきます。本来常緑性の植物ですが、日本では寒さで葉が枯れて休眠します。休眠に入った株は春に芽が出てくるまで水やりをストップします。葉が残った株はカラカラに乾かさない程度に少量の水やりをします。
肥料は生育期に充分与えて葉をたくさん出させて球根を太らせ、次の年に花がたくさん付くようにしましょう。植え付ける際にゆっくりと効く粒状の肥料を混ぜ込んでおき、花後に10日に1回の割合で液体肥料を与えます。肥料は秋まで続けます。
用土
水はけの良い土を好みます。赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜた土を使用します。庭植えはできるだけ水はけの良い過湿にならない場所を選んで植えましょう。
植え替え・植え付け
球根の植え付けは3月〜4月に行います。鉢植えは球根の首が出るくらい(球根の高さの3分の1くらいが地上に出るように)の浅植えにします。直径6号(18cm)鉢に1球が目安です。植え付け後は葉っぱが出てくるまで水は与えません。
庭植えは球根の先端から土を3cmの深さに植え付けます。複数植える場合は球根と球根の間隔を30cm以上離して植え付けます。
オランダ輸入品のプラスチックの鉢に植えられているものは花が終わったあとに植え替えを行います。しっかりとふたの付いた特殊な鉢に植えられていますので球根を傷つけないようにドライバーやハサミでふたをこじ開けて、中の球根を取り出します。根を傷めないように土をすべて落として一回り大きな鉢に上記の用土で植え付けて完成です。
ふやし方
自然に球根が分かれたら掘り上げた際に手で分けます。しかしアマリリスはあまり自然に球根が分かれませんので、球根をタマネギのくし切りのように切り分けて土にさす方法もありますが、球根を犠牲にしなければならないこと、花が咲くまで上手に育てても3年くらいかかることと、初心者では難しいのでおすすめしません。
また、花後に花茎を切り取らずにそのままにしておくとタネができることがあります。
かかりやすい病害虫
病気 モザイク病 害虫 ハダニ ネダニ
ネダニは球根に傷があるとそこから侵入する虫でチューリップなどの他の球根植物にもよくつきます。球根の養分を吸うので生育が衰えますが、外側からは見えないので枯れるまで気づかないこともあります。殺虫剤を定期的に散布して防虫、駆除しましょう。
まとめ
真夏の直射日光は避ける
寒さに弱いので冬は室内で管理する
球根の植え付け適期は春
関連するページ
アマリリス(ヒッペアストルム)とはアからはじまる植物
ヒガンバナ科