育て方はこのページの下
- 科名
- イワタバコ科
- 学名
- Episcia
- 用途など
- 鉢植え
- 開花期
- 5月~9月
- 大きさ
- 10cm 這うように広がる
- 耐寒性
- よわい
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
育て方
- 一年を通して明るい日陰で育てます
- 乾燥に弱く、湿度の高い環境を好みます
- 寒さに弱く、越冬温度は13℃~15℃が理想的
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 5月~7月 |
---|---|
肥料 | 5月~9月 |
日常の手入れ
高温多湿の明るい日陰地を好みます。高温と湿度の確保が栽培上のキーポイントとなります。
四方にランナー(走出茎)を伸ばして子株を作るので、伸びすぎた場合は適宜切り詰めましょう。放任しておくと、ランナーから出る子株に栄養がとられ、親株の生育が悪くなります。
日当たり・置き場所
一年を通して明るい日陰を好みます。春~秋の生育期にかけては直射日光を避けた明るい日陰、冬は室内の日が射し込む場所が適当です。気温が高い時期は戸外・室内、どちらでもかまいません。特に真夏の直射日光は強すぎて葉が焼けて枯れてしまうので気をつけましょう。
非常に寒さに弱い植物で、冬でも13℃~15℃が理想的な気温です。8℃~10℃あればなんとか生き残りますがそれ以下ですと枯れてしまいます。耐寒性は品種によっても差があり、ピンクブロケードのように非常に寒さに弱いものもあります。冬は室内のできるだけ暖かい場所に置き、冷え込む夜間はビニール袋や段ボールをかぶせて保温に努めます。
水やりと肥料
空気中の湿度が高い環境を好み、土もやや湿り気味の状態が適しています。春~秋の生育期は土の表面が乾いてきたらたっぷりと水を与えます。冬は低温で生育も鈍るので水やりは回数を減らし、やや乾かし気味にします。
それ以上に大切なのは空気中の湿気を高く保つことで、きどき霧吹きで株全体に水をかけるようにします。湿度が不足していると、葉の色つやが悪くなったり、縁が茶色く枯れたり、子株の葉っぱが丸まってしまいます。また、湿度不足で葉がしおれてしまうとなかなか元に戻らないので乾燥には気をつけましょう。
肥料は春~秋、月2~3回薄めの液体肥料を与えます。濃い肥料はかえって逆効果なので気をつけます。
適した土
水はけが良くて軽い土が適しています。ピートモスとパーライト、鹿沼土を等量混ぜた土を用います。また、水ゴケや市販の観葉植物培養土、セントポーリア培養土でもよく育ちます。
植え替え・植え付け
株が大きくなった場合は一回り大きな鉢に植え替えます。作業の適期は5月~7月です。植え替えて株を大きくしていっても良いのですが、さし木や子株から新たに仕立て直した方が姿のまとまった良い株が得られます。
ふやし方
さし木やランナーから発生する子株でふやすのが手軽です。 作業の適期は植え替え同様5月~7月です。
さし木は葉を4枚付けた状態で茎を切り、葉が大きい場合は下の葉2枚を半分にカットして水に挿して吸水させてから用土に挿します。
子株でふやす場合は、ランナーを少し付けた状態で子株を切り離し用土に挿します。子株は葉を4、5枚出した大きさのものが適当です。挿したあとは霧吹きで水をかけて湿度を高く保つと比較的簡単に根を出して生長を始めます。
違う品種同士の花を人工授粉させてタネを採ることもできます。 花後にできた果実が黄色く熟してくることが採りごろです。発芽温度は20℃~25℃、細かいので扱いに気をつけます。
かかりやすい病害虫
病気:灰色カビ病 害虫:ハダニ カイガラムシ
風通しが悪いと灰色カビ病が発生します。枯れた花から発生することもありますので気をつけましょう。予防のために定期的に殺菌剤を散布します。
高温乾燥状態でハダニやカイガラムシが発生します。いずれも植物の葉や茎から吸汁して植物を弱らせます。特にハダニは葉の裏に付いて発見しづらい上に被害が大きくなると葉の色がかすり状に抜けたようになり、美観も大きく損ねます。発生を抑えるためにできるだけ空気中の湿度を高める工夫をし、発見が見られたらすぐに駆除します。
関連する植物
-
セントポーリア
イワタバコ科 難易度★★★☆☆
耐寒性がなく栽培にあまり強い日射しを必要としないので、園芸では室内植物として扱われることが多いです。