パヴォニア・グレドヒリーの育て方
- 科名
- アオイ科
- 学名
- Pavonia × gledhilii (=P. intermedia)
- 別名
- パヴォニア・インテルメディア
- 原産地
- ブラジル
- 大きさ
- 1m~2m
- 主な開花期
- 不定期
- 耐寒性
- よわい
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
こんな植物です
ブラジル原産の常緑低木です。つぼみは真っ赤なロウソクの炎のような形をしており、それが開いて中から筒状の黒紫色の花が出てきます。赤くて目立つ花びらのような部分は副がく片と呼ばれるもので、その内部の黒紫色の部分が花の本体(花びらと、がく)です。はっきりいって花本体よりもまわりの副がく片の部分の方がきれいです。黒紫色をした筒状の花は開かずに先端から雄しべと雌しべがにょっきり出てきます。
花の咲く時期は不定期で、温度があれば季節を問わず開花します。基本的に高温多湿の環境を好む植物です。寒さに弱いので、鉢植えで育てるのが基本です。パヴォニアの名はスペインの植物学者パボンにちなみます。
種類
〔〕内は学名、P.はPavoniaの略
変種に樹高が低いケルメシアナ〔var. kermesiana〕、ピンクの花を咲かせるロセア〔var. rosea〕などがあります。
グレドヒリーはムルチフロラ〔P.multiflora〕とハスタタ〔P. hastata〕(和名 ヤネノボンテンカ)の雑種とされおり、インテルメディア〔P. intermedia〕の名前で呼ばれることもあります。
育て方
- ・柔らかい日射しを好む
- ・つよい乾燥をきらう
- ・風通しが悪いと害虫が付きやすい
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え替え | 4月 |
---|---|
肥料 | 5月~9月 |
日当たり・置き場所
やや日当たりが悪くてもよく育ちます。むしろ、直射日光の当たるところよりもやわらかな日射しの当たる場所や半日陰のほうが適しています。室内なら明るい窓辺、屋外やベランダなら木漏れ日のさすような場所で育てます。害虫の発生を予防するために高温期は風通しをよくすることも大切です。
耐寒性はなく、冬越しには10℃以上の気温が必要です。
水やり・肥料
過度な土の乾燥を嫌います。あまり乾かしすぎると極端に弱るので土の表面が乾きはじめたらたっぷりと水を与えるようにします。土の表面が乾ききってから水を与えるようでは少し遅いです。
ややこしいですが、水はけの良い土を好み、水が土壌で停滞しているようなじめじめした状態もよくありません。前述の水のやり方を参照にしていただき、「適湿」を心がけましょう。
春~秋にかけての生育期に液体肥料を与えます。肥料の回数は2週間に1回程度です。
かかりやすい病害虫
風通しが悪いと赤ダニやオンシツコナジラミなどの害虫が発生しやすいので気を付けましょう。また、新芽やつぼみにアブラムシが発生しやすいので見つけ次第、早めに駆除します。
植え付けと用土
水はけが良く腐葉土など有機質のたっぷり入った土が適しています。
ふやし方
さし木でふやすことができます。気温と湿度の高い6月~9月が適期です。