ヤサシイエンゲイ

バイカオウレンの育て方

バイカオウレンキンポウゲ科 学名:Coptis quinquefolia 用途 鉢植え 露地植え
難易度 バー バー バー バー バー(ふつう)

耐寒性 バー バー バー バー バー(つよいほう)

深山の渓谷沿いや針葉樹の下など比較的湿潤な場所に自生する多年草で、本州の福島より南、四国に分布し、ときには群落をつくります。糸状の地下茎が地中を這い四方に広がってそこから葉を出します

栽培カレンダー
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開花期
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植え付け
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肥料
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季節・日常の手入れ
適湿な明るい日陰でよく育つ植物で置き場所と水やりが大きなポイントです。
枯れた葉っぱをそのままにしておくと風通しが悪くなるのでこまめに取り除きます。

日当たり・置き場所  ポイント 
春と秋は午前中いっぱい日が当たりそれ以降は日陰になるような半日陰、真夏は直射日光を避けた風通しの良い明るい日陰、冬は霜や寒風の避けられる日当たりの良い場所(軒下やベランダのように屋根のある場所)が適しています。

耐寒性はありますが常緑の植物で冬にも葉があるので、乾いた寒風や霜に当たると葉が傷んでしまいよくありません。早春から春にかけてはつぼみが出て花が咲く時期なので、しっかりと日に当てるようにしましょう。

地植えは、夏は日陰になり冬から春にかけては日がよく当たる広葉樹の下が条件的に適しています。

水やり・肥料 ポイント
渓谷沿いや林の下など、湿潤でしっとりした土壌に自生する植物なので極端な乾燥には気をつけます。ただし、過湿は根腐れの元で常に土がじめじめと湿っている状態は好みません。用土の表面が乾き始めたらたっぷりと水を与えるようにします。

肥料は花後~6月いっぱいまでと9月中旬~10月いっぱいまでの間で、2週間に1回の割合で液体肥料を与えます。生長に応じて固形の置き肥を併用してもよいでしょう。夏は暑さで生長が衰えるのでとりあえず与えない方が無難です。

用土
鹿沼土に赤玉土(ともに小粒)を2割ほど混ぜた用土を用います。水もちを良くするために刻んだ水ゴケを少量混ぜ込むこともあります。

腐葉土の上に根を広げるように自生しているので、地植えの場合は適した環境に近づけるために、あらかじめ腐葉土を混ぜ込んでおくとよいでしょう。

植え替え・植え付け
植え替えは花後の4月~5月が適期です。秋10月にも可能ですが、花後(生長期に入る前)の方がどちらかというと適しています。古い用土を落として、傷んだ根を取り除いてから新しい用土で植えます。
鉢植えなら2年に1回、地植えなら4年に1回が植え替えの目安です。

草丈が低くやや横に広がるように生長するので、鉢植えにする場合は丈の浅い鉢に植え付けるとこんもり茂るように生長し全体がバランスよく収まります。ただし浅い鉢だと土の乾きが存外に早いので、水切れには気をつけましょう。

ふやし方
タネまき、株分けでふやすことができます。

タネまきは採取してすぐまく「とりまき」が基本です。5月頃になると果実が熟して茶色く枯れてくるので時期を見計らって採取して細かい粒の用土を湿らせてまきます。乾かさないように管理すると発芽して生育します。上手に育てるとタネまき後2~3年で最初の花を見ることができます。
株分けは植え替えと同時期に行います。あまり細かく分けず一株に最低3~5芽以上つくように分けます。

かかりやすい病害虫
特に病害虫の被害は見られません

まとめ 
水切れに気をつけ、適湿を保つ
冬の霜、寒風で葉を傷めないようにする
肥料は花後と秋、夏と冬は必要ない

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山野草の仲間