比較的育てやすい熱帯果樹
バンジロウ(グアバ)
キミノバンジロウ |
科名:フトモモ科学名:Psidum guajava別名:バンザクロ原産地:熱帯アメリカ 東南アジア樹高:2m~3m開花期:4月-5月収穫期:9月-11月栽培難易度: (ふつう)
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バンジロウとは
グアバは熱帯アメリカや東南アジアに分布が見られる熱帯果樹です。熱帯-亜熱帯で広く栽培されている果樹で、日本でも沖縄や小笠原で野生化したものが見られます。樹高2~3mの低木で、冬でも葉を落とさない常緑性です。葉は卵形~だ円形で15cm前後、やや厚みがあります。葉脈は表側がくぼんで裏面が出っ張ります。
4月~5月にかけて糸のような雄しべをたくさん広げた白花を咲かせます。若い果実は淡い緑色で熟すと黄緑色になります。完熟した果実は柔らかく独特の芳香があります。果実は球形やだ円形、洋なし形など品種によってかたちは様々です。重さも品種によって様々で50gから大きいものは500gにもなります。
以上のように品種により大きさもかたちも様々なのですが、果樹(苗)としては「バンジロウ」「テリハバンジロウ(ストロベリーグアバ)」「キミノバンジロウ(イエローストロベリーグアバ)」の3種が「グアバの仲間」として多く出回ります。実態としてもっと多くの品種が流通しているのかもしれませんが、たいがいこの3種のいずれかに区分されているような気がします。
種類・仲間
〔〕は学名 P.はPsidumの略バンジロウ〔P.guajava〕
本来、グアバと言えばこの品種を指してそう呼びます。
テリハバンジロウ〔P.cattleianum〕
ブラジル原産でストロベリーグアバとも呼ばれます。果実は完熟すると紫紅色になります。
キミノバンジロウ〔P.cattleianum ver. lucidum〕
テリハバンジロウの変種でイエローストロベリーグアバとも呼ばれます。果実は完熟すると黄色くなります。比較的寒さに強く、果実の風味も良いです。
利用
完熟した果実は柔らかくて傷みやすい。流通している食用の果実は、かたい内に収穫して後に熟させたものです。生食の他、ジャムやジュースにも利用できます。また、葉にはタンニンを多く含み、お茶として利用されます。
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