ハブランサスの育て方
ヒガンバナ科 学名:Habranthus 用途 鉢植え 露地植え 中南米におよそ10種が分布する球根植物で、春に球根を植えると初夏~秋に花を咲かせます。自生地では雨が降ったときにぱっと花を咲かせるので、レインリリーと呼ばれます。近い仲間にゼフィランサスがあります。 |
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開花期 |
球根植え付け |
肥料 |
季節・日常の手入れ ポイント
花がら摘み
タネを採らないのであれば、枯れた花は摘み取っておきます。
日当たり・置き場所
春から秋の生育期は、日当たり~明るい日陰で育てます。常緑性の球根植物ですが、冬は寒いと葉が枯れて休眠します。休眠した場合は日当たりに気を遣う必要はありません。
霜や凍結に気をつければ屋外でも冬越しできますが、念のために鉢植えは軒下に置いたり室内に取り込んでもよいでしょう。露地植えは腐葉土を敷くか、休眠に入った場合は掘りあげて春まで貯蔵するのもひとつの方法です。
植えっぱなしの方が球根が十分に育ち花付きもよくなるので、寒さの心配が無いか防寒できるなら3~4年は植え替えないほうがよいです。
水やり・肥料
土が乾いたらたっぷりと水を与えます。自生地では乾燥が続いた後に雨が降ると花が一斉に咲くので、乾いている方が好きなように思われますが、生育期は十分に水を与えた方がよく、むしろ極端な乾燥を嫌います。過湿に気をつけて「乾いたら→しっかりと水をやる」と言う風にリズムを付けた水やりが大切です。庭植えも乾いたらしっかりと水を与えた方がよいです。冬は葉が枯れて休眠した場合、水やりはストップします。
肥料はほとんど要りません。鉢植えは花茎が伸びはじめたら1000倍の液体肥料を週1回与えて、花が咲き終わる頃にはストップします。庭植えは植え付ける際にゆっくり効く粒状の肥料を土に混ぜ込んでおけば、それ以上要りません。
用土
水はけがよければあまり選ばず育ちます。鉢植えは赤玉土(小粒)6:腐葉土4の割合で混ぜた土を用います。庭植えはあらかじめ堆肥や腐葉土を十分混ぜ込んで水はけをよくしておきます。
植え替え・植え付け
鉢植え、庭植えどちらでも育てることができます。植え付けのポイントは「暖かくなってから」「浅く」「詰め気味」の3つがポイントです。
植え付けは3月~4月が適期ですが、あまり耐寒性が強くないので霜の心配が無くなってから行うようにします。早く植えても低温なら芽が出ない上に、球根が傷むことがあるので慌てないことが肝心です。
球根は詰め気味の方がよく育ちます。鉢植えなら3号鉢(直径9cm)に3~5球が目安です。庭植えの場合は5cm~10cm間隔で敷き詰めます。
浅く植えるのが基本で、鉢植えは地表すれすれ(球根の先端が土に隠れるくらい)の深さが適当です。庭植えは1~2cm土をかぶせる程度にします。
ふやし方
分球とタネまきで増やすことができます。
分球は増えた球根を外して他の場所に植え付けます。球根は詰め気味のほうがよく育つので、分球は数年に1回、きちきちに球根が増えた場合に行います。適期は春です。
タネは自家採取し、採ったらできるだけ早くまきます。発芽適温は15℃ほどで、発芽日数は2週間程度です。2~3年で花が咲く大きさの球根に育ちます。
かかりやすい病害虫
特にありません。
まとめ
水やりは乾湿のリズムで
球根は詰め気味で浅く植える。
冬は凍結と霜に気をつける
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