ベゴニア(木立性)の育て方
シュウカイドウ科 学名:Begonia 用途 鉢植え 「球根(根茎)がなくて茎が直立するベゴニア」が木立性の特長です。ベゴニアの中でも特に種類が多く、600種以上が知られています。園芸品種も多く、それも含めるとさらにその数は膨れます |
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開花期 |
植え付け |
肥料 |
季節・日常の手入れ ポイント
花は新しく伸びた太くて充実した枝につけるので、花付きの悪くなった古い茎やあまりにも生育旺盛で伸びすぎる茎は、草姿を乱すので切り戻しを行いましょう。茎が古くとなると根元が茶色くなり堅く変質するので、そのような茎は根元から切ってしまいます。
葉の付け根の部分(葉腋)に、ぴょこっと葉芽の出ているのを確認してその上で切るのがバランスよく仕立てるコツです。葉腋は葉芽だけではなく、花芽も出ます。しかし、ひとつのは葉腋から出るのはどちらか1つです。先には葉芽が出れば花芽は出ませんし、花芽が出れば葉芽は出ません。花芽の出た場所で切っても、そこからは新たな茎が伸びてこないので、注意が必要です。
日当たり・置き場所
高温多湿と強い寒さが苦手です。
適度に日当たりのよい環境で元気に育ちますが、梅雨~秋までは湿気と暑さを避けるために風通しのよい明るい日陰に置くようにしましょう。日照不足になると葉っぱが黄色くなって落ちたり、茎の節と節の間が間延びしてひょろりとした株に育ってしまうので、日当たりの悪い場所は適しません。春と秋はできるだけ屋外やベランダで風と日に当てて育てます。
寒さで株を傷めないためには、7℃~8℃程度の気温が必要です。冬は室内の日当たりの良い場所で育てます。
水やり・肥料
春から秋にかけては乾いたらたっぷりとあたえます。冬は室温が15℃以上保てるようなら、普通どうり水を与えましょう。室温が15℃以下なら、生育が衰えるのですこし乾かし気味に、水やりの回数を減らします。
肥料はあらかじめ土の中にゆっくりと効く粒状のものを混ぜ込んでおきます。追肥として4~10月まで10日に1回の割合で液体肥料を与えます。
用土
水はけがよくて有機質に富んだ酸性の土で軽めのもの 例:赤玉土(小)3 ピートモスまたは腐葉土3 バーミキュライト3 鹿沼土1。
植え替え・植え付け
生育が旺盛で鉢の下から根が伸びてくるようなら根づまりを起こしているおそれがあるので植え替えを行いましょう。目安は2年に1回くらいですが、生育に応じて行いましょう。新しい根を出すために、周囲の根を3分の1程度切り落として、土もほぐして半分くらい落としてから、上記の割合で混ぜた土を使用して、一回り大きい鉢に植えかえます。
ふやし方
さし木でが手軽で失敗も少ないです。さし木には元気で若い茎を用います。適期は4月~6月、9月~10月です。
まず、葉の付け根の部分に葉芽があるか確認しましょう。「季節・日常の手入れ」でも説明しましたが、葉芽のない節からは芽が出てきません。葉芽がたくさん付いていると、複数の芽が伸びてバランスよく茂ります。
葉芽が付いているのを確認したら、茎を3~4節の長さに切ります。茎の先端を使うのを「天ざし」、中間部分を使うのを「管ざし」と言います。天ざしのほうが根付きやすいですが、頂点の新芽が付いていると上に伸びるばかりで横に茂らないので、摘み取ってしまいます。また、表面が木のように茶色くなった古い茎は根が出にくいので、管ざしをする際は気をつけましょう。
次に土に挿す部分の葉っぱは付け根から切り取り、上の方の葉は半分の大きさに切ります。葉っぱを半分に切るのは、表面積を小さくして水分が蒸発していくのを防ぐためです。こうすることで根が出やすくなります。こうして用意した挿し穂は、1時間ほど水に挿して吸水させた後、用土に挿します。挿した後は半日陰の場所で乾かさないように世話をします。
また、水に挿しておくだけでも簡単に根が出るので、そうやって根を出しておいてから、土に植え付けてもよいです。節の部分から根を出すので、必ず節の部分が1つは水に浸かるように挿します。
タネを採ってふやすこともできます。20℃前後が発芽適温で、2週間くらいで芽が出てきます。順調に育つと、1年くらいで
花を咲かせます。
かかりやすい病害虫
冬の乾燥する時期にウドンコ病が発生し、梅雨時期に葉が落ちる斑点病が発生します。これらの病気は一度かかると治りにくいので殺菌剤をまいて予防に努めます。夏には芽先を枯らしてしまうホコリダニが発生するので、殺ダニ剤(殺虫剤の一種で特にダニ類によく効くものです)を散布します。
まとめ
夏の暑さ、冬の寒さにすこし弱い
半日陰の場所に置く
冬は室内で育てる
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