シャンデリアのように咲く花
ベゴニア(木立性)
科名:シュウカイドウ科学名:Begonia原産地:主に南アメリカ草丈:30cm-3m主な開花期:4月~11月栽培難易度:
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ベゴニア(木立性)とは
ベゴニアの仲間(シュウカイドウ科ベゴニア属)は、主に世界の熱帯・亜熱帯に1500種以上の野生種が分布します。基本的には毎年生長する草タイプの植物(多年草)ですが、自生している地域によってその姿や暮らし方は様々です。園芸では性質が似たもの同士を集めて、「球根性」「根茎性」「木立性」3つのグループにざっくり分けるのが一般的です。ここで詳しく取り上げるのは「木立性」です。「球根性」についてはベゴニア(球根)とは、「根茎性」についてはベゴニア(レックス)を参照してください。
木立性の特長
木立性ベゴニアがベゴニアを構成する3グループのひとつだと言うことがわかりました。では、木立性とはどのようなものを言うのでしょうか。まず、「木立性」の読みですが、「こだちせい」もしくは「きだちせい」どちらでもいいと思います。書籍のルビもおおかたその2つが使われています。
簡単に言うと「球根(根茎)がなくて茎が直立するベゴニア」が木立性の特長です。ベゴニアの中でも特に種類が多く、600種以上が知られています。園芸品種も多く、それも含めるとさらにその数は膨れます。夏~秋に街角の花壇やコンテナで赤やピンク、白の花をこんもり咲かせている「ベゴニア・センパフローレンス」も木立性の一種です。
ここで気をつけたいのは、木立性と言っても「木」ではなくあくまで「草」だと言うことです。生長すると種によっては草丈は3mを越し、根元の茎もある程度太くなって表面も木のようになりますが、木のように幹が年々太くなって年輪ができたりはしません。
主に南米に分布します。花のきれいな種が多いですが、ユニークな葉色のものも多くて、観葉植物としても楽しめます。葉は緑や深緑、銅葉と呼ばれる赤茶色や黒っぽいものなどがあり、銀白色の斑点模様などが入ったりとカラフルです。
花の咲く時期は種によって違いがありますが、気温があれば一年を通して咲くものが多いです。葉の付け根から花茎を長く伸ばして、その先端に複数の花を下向きに咲かせます。花色は白、ピンク、赤、オレンジなどがあります。花付きのよい株は一度にたくさんの花が咲き、その姿はシャンデリアがちりばめられたよう、とも形容されます。
木立性の種類
形状から以下の4タイプに分けられます。
矢立型
(ケーン・タイプ:cane type)
最もポピュラーなタイプで、茎に丈のような節ができます。
叢生【そうせい】型
(シュラブ・タイプ:shurub type)
株元近くからたくさん茎を出して、こんもりと茂ります。
多肉茎型
(シックステムド・タイプ:thick-stemed type)
茎が多肉質に肥大して太くなります。
つる性型
(トレーリング・タイプ:trailing type)
茎が細く、よじ登ったり垂れ下がるタイプです。
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