多彩な葉をもつ観葉植物
ペペロミア
科名:コショウ科学名:Peperomia原産地:熱帯・亜熱帯草丈:10cm - 40cm草丈:4月-9月栽培難易度:
|
ペペロミアとは
コショウ |
主に熱帯-亜熱帯にかけて1000種が分布し、その内の十数種と、それらの園芸品種が観葉植物として普及しています。日本には明治時代の中頃に入ってきました。分布の中心は熱帯アメリカで、日本にはサダソウ(佐田草:四国、九州、沖縄などに分布)、シマゴショウ(島胡椒:小笠原諸島の固有種)の2種が自生します。
ペペロミアはギリシア語のペペリ(peperi:コショウ)とホモイオス(homoios:似た)の2語からなり、「コショウに似た」という意味です。由来はそのままで、コショウの近縁で草姿が似ているところによります。ベトナムではペペロミア・ベルキダの生葉が香辛料として利用されます。
形態
小さな花が集まって花穂となる |
種(しゅ)が多くて分布が広いだけに形態は様々で、茎の形態から大きく「ロゼット」「直立」「ほふく」の3タイプに分けられます。
ロゼットタイプ
茎が短く、葉には長い軸が付いており、葉は茎を中心として四方に伸びます。
直立タイプ
茎が太くまっすぐ上に伸びます。茎は伸びると斜めになったりほふくすることもあります。
ほふくタイプ
4茎は細くて立ち上がらず、地面を這うように伸びていきます。
葉は卵形やハート型で肉厚、大きさは種により様々です。きれいな模様や斑点のはいるものが多く、葉の表面に大きくシワがよって縮み、まるでエンボス加工されたようものものや、先端の尖った棒状になるものもあります。
花は小さなものが穂状にたくさんつきますが、花びらがないのでひとつひとつは目立ちません。果実は球状で表面に粘着性があり、1つの果実には1つのタネが入っています。表面の粘着で他のものにくっついてタネが運ばれます。
種類
〔〕内は学名,P.はPeperomiaの略。アルギレイア〔P. argyreia〕
ロゼッタタイプ。シマアオイソウとも呼ばれ、葉の表面に銀白色の縦じまが入る。その葉姿から「スイカペペロミア」の名前で出回ることもある。
カペラータ〔P. caperata〕
ロゼットタイプの小型種、葉は暗緑色で卵形、表面に光沢があり表面が縮んで深くシワがよる。白い花穂は上品な雰囲気を持つ。さらに小型の「ナナ」、葉に白やベージュの縁取りが入る「バリエガタ」をはじめとして、多くの品種がある。
オブッシフォリア〔P. obtusifolia〕
直立タイプだが、茎が長く伸びるとほふくする。ベージュと緑白色の模様が不規則に入る品種などが知られる。
オルバ〔P. orba〕
直立タイプの小型種でよく枝分かれする。葉は3cm前後でやや長めの卵形。
ロトゥンディフォリア・ピローシオール〔P. rotundifolia ver.pilosior〕
ほふくタイプ、葉は円形で銀白緑色に紫がかった褐色の模様が入る。葉は1cm前後で可愛らしい。
カペラータ |
アルギレイア |
コンゲスタ |
フレクシカウリス |
カペラータの園芸品種 |
カペラータ’ピンクレディー’ |
カペラータの園芸品種 |
ハッピービーン |
関連するページ
コショウ科観葉植物