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ブルー花も鮮やかなワイルドフラワー

ヘリオフィラ

ヘリオフィラ・コロノピフォリア
科名:アブラナ科
学名:Heliophila
原産地:南アフリカ西部
草丈:15cm~40cm
開花期:2月-4月

難易度バー バー バー バー バー (そだてやすい)
耐寒性バー バー バー バー バー (ややつよい)
耐暑性バー バー バー バー バー (ややよわい)

ヘリオフィラとは

タネ莢
花後のさや

ヘリオフィラは南アフリカ西部(ナマクアランド、南西ケープ地方)を中心に約70種類が分布する草花です。その中でも園芸的に栽培されているのはヘリオフィラ・コロノピフォリア〔H. coronopifolia = H. longifolia〕とその園芸品種です。秋にタネをまいて、春に花を楽しみその後枯れる秋まき一年草として扱います。その特徴はなんと言っても目の覚めるような美しいブルーの花です。耐寒性もあるので鉢植えの他、花壇でも楽しむことができます(寒冷地のぞく)。

茎葉はひょろっと細長く伸び、草丈は40cm~50cmほどになります。草姿はなんとなく野趣があります。花は鮮やかなブルー、径1cmほどで4枚の花びらを持ちます。花後に数珠のような細長いさやができて、その中にタネが一列に入っています。園芸品種に鮮やかなブルー花のアトランティス、白地に縁が青いグラデーションになるミスターブルースカイなどがあります。

育て方

栽培カレンダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花期
  バー バー バー                
タネまき
              バー バー

日当たり・置き場所
日当たりのよい場所が適しています。0℃以上あれば冬越し可能ですが霜や寒風に当たると株が傷むので気をつけましょう。

水やり・肥料
乾燥気味を好みます。水は土の表面が乾いてから与えるようにしましょう。やせ地でよく育つので、肥料は基本的に必要ありません。肥料を与えると茎が伸びすぎて軟弱な感じになります。

かかりやすい病気・害虫
春先から茎葉にアブラムシが付くことがありますが、それ以外は特に見られません。

植え付け・用土
水はけのよい土なら特に選びません。やせ気味の土の方が草丈が抑えられて丈夫に育ちます。

ふやし方
タネをまいてふやします。タネまきの適期は9月下旬~10月中旬です。発芽後は糸のような葉が頼りなく見えますが、性質は強健で根が張って生長してくるとしっかりした株姿になります。

日本の気候では秋にタネをまいて春に花を楽しむのが合っていますが、夏や秋にも花を咲かすので春まきも可能です。ただし、高温多湿が苦手なので平地や暖地での春まきは適しません。寒さは厳しいけれど、夏が冷涼な地域は春まきのほうが適しています。

手入れ
細い割に茎は存外に自立しますが、伸びすぎて倒れそうな場合は支柱を立てます。鉢植えの場合、アサガオに使うあんどん支柱で囲うと手軽です。

花後すぐにタネができます。タネは比較的良くでき、発芽もよいので翌春も咲かせたい場合は採っておくとよいでしょう。莢が茶色くなってきたら、莢ごと採取して天日干しします。指で押すと莢がキレイに2つに割れるので中からタネを取り出します。

ポイント
いわゆるひとつのワイルドフラワーです。やせ地で、乾燥気味に育てると草丈も抑えられて丈夫に育ちます。

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