内側に鳩を飼ってるランの花
ペリステリア・エラタ
科名:ラン科学名:Peristeria erata別名:ハトラン(Dove Orchid)原産地:中南米草丈:1m-1.5m(開花時)主な開花期:夏
|
ペリステリア・エラタとは
コスタリカ、パナマ、ベネズエラ~コロンビアなど、中南米に分布するランの仲間で、パナマの国花としても知られています(1980年制定)。
株元が紡錘形にふくらんで(この部分を「バルブ」と言います)球根のようになり、そこに3~5枚の葉を付けます。株が大きくなるとバルブはソフトボールくらいの大きさになります。葉っぱは長さ50cm~1.2mほどで、形は先端の尖った細めのだ円形、質は薄くて縦方向にたくさんの筋が走ります。生長しきったバルブの付け根から新たな芽を出して、同じように葉を広げて株元が肥大します。これが繰り返されて株が大きくなっていきます。
主な開花期は夏で新芽が伸びる頃、バルブの付け根から花茎を長く伸ばしてその先端に最大20輪程度の花を咲かせます。花茎は太くて直立し、最大1.5mほどの長さになります。花は大きく開かずにころんと丸いカップ状になります。花びらはロウ質で分厚く白磁のような澄んだ白色、花びらの一部にそばかすのような小豆色の斑点が入ります。
|
ハトがいる?
花の内側にあるリップ(花びらの一部)と蕊柱(雄しべと雌しべがくっついたような器官)の形がハトのように見えるのでハトラン(dove orchid)の別名もあります。属名のペリステリアもラテン語で「小さなハト」と言う意味で、花姿に由来します。パナマではスペイン語で「flor del Espíritu Santo(聖霊の花)」と呼ばれそうです 。
関連するページ