多彩な葉色を楽しむ
ヒューケラ
科名:ユキノシタ科学名:Heuchera原産地:北アメリカ別名:ホイヘラ草丈:20cm-50cm主な開花期:5月-6月栽培難易度: (そだてやすい)
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ヒューケラとは
ユキノシタ科ヒューケラ(ツボサンゴ)属は北アメリカにおよそ55種が分布する植物で、一年を通して葉を付けている常緑性、毎年育つ宿根草(しゅっこんそう)です(寒冷地では冬に落葉することもある)。日本でも以前からツボサンゴ(ヒューケラ・サングイネア)と呼ばれる種が比較的普及していました。やや耐暑性に難がありましたが、交配・育種によってそれを克服する種も作出されるようになり、様々な葉色の園芸品種ができ、カラーリーフプランツとし人気の高い植物となりました。
近縁のティアレラ(ズダヤクシュ)属との交配により作られた品種はヒューケレラ(ヒューケラ×ティアレラ)と呼ばれ、ヒューケラ同様に扱われます。葉色が非常に多彩で、葉の大きさや形も様々です。開花期は主に初夏、花茎を長く伸ばして白や朱色の小さな花を咲かせます。こんもり茂っている葉の間から、突き出るように何本も花茎を伸ばすので遠目でもよくわかります。
種類
代表的な種類・品種 ( )内は学名、H.はHeucheraの略
ツボサンゴ(H.sanguinea)
比較的古くから栽培されている朱色の花が美しい種。アメリカ南部からメキシコ北部原産、主に岩場に自生する。園芸品種に赤花の'ファイヤーフライ'、葉全体に白い斑の入る'モネ'などが知られる。
ヒューケラ・ビローサ(H.villosa)
ヒューケラに耐暑性を持たせるのに一役買った種。ビローサの実生(みしょう:タネから育てたもの)から偶然に発見された紫葉の園芸品種’パレス・パープル’はカラーリーフとしての新しい側面を見いだした画期的な品種と言われます。
ヒューケレラ ’キモノ’(× Heucherella 'Kimono')
ヒューケラ属とティアレラ属の属間交配で作られた品種。
このほかに、琥珀色の明るい葉色の'アンバー・ウェーブス'、小型の'プチ'シリーズ、ライムグリーン葉の'ライム・リッキー'、キャラメル色の'キャラメル'(いずれも園芸品種)などがあります。
関連するページ
・ヒューケラの育て方・ユキノシタ科