ティアレラの育て方
‘タイガーストライプ’
- 科名
- ユキノシタ科
- 学名
- Tiarella
- 別名
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- 原産地
- 北アメリカ 東アジア~ヒマラヤ
- 大きさ
- 20cm~40cm
- 主な開花期
- 4月~5月
- 耐寒性
- つよい
- 難易度
- ★★★☆☆(ふつう)
こんな植物です
毎年花を咲かせる常緑の多年草で、5~7種の仲間が知られています。1種のみ日本を含む東アジア~ヒマラヤに分布し、他はすべて北アメリカに自生します。
地際から葉柄を伸ばして、切れ込みのあるカエデのような葉っぱを付けます。種によっては地中を横に走るつる状の茎(ランナー)を出すものもあります。
春になると、茂った葉の間を縫うように花茎を伸ばし、小さな花をたくさん咲かせます。遠目で見るとふわふわした感じの花姿です。花色は白~ごく淡いピンクです。
色々な園芸品種があり、葉の切れ込みの深さやかたち、葉に入る模様に様々なバラエティーがあります。比較的よく見るのは、‘タイガーストライプ’と呼ばれる園芸品種で、葉脈に沿って赤黒っぽい色の模様が不規則に入ります。これらの園芸品種はコルディフォリア〔T. cordifolia〕やウェリー〔T. wherryi〕などの野生種が元になっていると思われます。これらとは別に、ランナーが伸びるタイプの園芸品種も見られます。
近い仲間のヒューケラと掛け合わせてできたものはヒューケレラと呼ばれ、さらに葉色がカラフルです。 性質や育て方はヒューケラに近いです。葉のカラフルさではヒューケラに一歩後れをとりますが、ティアレアのほうが全体的に小型でコンパクトにまとまります。
名前はギリシア語のティアラ(tiara:宝冠)に由来し、果実のかたちにちなみます。
その他の仲間
ポリフィラ〔T. polyphylla〕
東アジア~ヒマラヤの亜高山地帯などに自生します。日本では、北海道・本州・四国に分布します。地中にランナー(横に伸びるつる状の茎)を出します。和名はズダヤクシュで、漢字を当てると「喘息薬種」。ズダは「喘息」のことで、喘息の薬になるところからこの名前があります。
育て方
- ・風通しの良い半日陰が適しています
- ・水もちと水はけのよい土壌を好む
- ・極端な乾燥は避ける
●ポイント
栽培カレンダー
主な作業の適期
植え付け | 3月下~5月 / 9月下~11月 |
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日常の手入れ
枯れ葉のそうじ
春の芽出し前、完全に枯れた葉っぱは付け根からキレイに取り除いておきます。そうすると、新しく出てくる葉っぱが枯れ葉に邪魔されることなく、まっすぐ伸びてきます。
日当たり・置き場所
風通しの良い明るい日陰を好みます。強い直射日光に当てると葉が傷んでしまうことがあるので気をつけます。
地植えは土がしっとりしつつ、水はさっと流れるようなところが理想的です。雨が止んだあとも水が溜まる場所は良くないです。木陰など半日陰になる場所なら乾燥ぎみでも問題なく育ちます。
夏の高温多湿時期は蒸れ(通風不良)による枯れや生育不良に注意します。耐寒性はあるので、屋外でも特に防寒は要りません。
水やり・肥料
水は乾いたらたっぷりと与えます。地植えは植え付け直後、新しい葉が出て育ってくるまではときどきチェックして、しおれるようなら水やりします。
肥料は植え付ける際にゆっくりと効く肥料を土に混ぜ込んでおきます。葉っぱが元気に育っているようなら、ときどき液肥を追加しても良いでしょう。
植え付けと用土
植え付けは春と秋が適しています。
鉢植えは根が張ってきゅうくつになってきたら、一回り大きな鉢に植え替えます。地植えも数年植えっぱなしにしておくと株が混み合ってくるので、株分けを兼ねて植え替えを行います。
水はけがよく、水もちのよい用土が適しています。市販の草花用培養土で充分です。自分でブレンドする場合は、赤玉土(小粒)7:腐葉土3に混ぜた土を使います。日向土など礫質の用土をほんの少し混ぜるとぐんと水はけがよくなるので面白いかもしれません(ただし乾きやすくなります)。
その他の画像
関連する植物
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ヒューケラ
ユキノシタ科 難易度★★☆☆☆
カラフルな葉色で通年楽しめる。やや暑さによわい傾向があります。