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その1 肥料の成分 植物のどの部分に肥料は効くのか

 

 
植物が育つには色々な栄養が必要となります。光合成によって得られる成分もありますが、おおかたは植物の体内では作ることができません。ですから土などから必要な養分を吸収するのですが、どうしてもたくさん必要な要素は不足しがちになり、人間が与える必要があります。また、植物も栄養不足で病気になったりします(栄養過多で病気になることもある)ここでは植物に必要な要素を3大要素と13の微量要素の計16要素に分けて説明します
 

植物のどの部分に肥料は効くのか

  正しく使えば有効、しかし逆なら…  
   自然ではふつうに存在している肥料の成分は、やはり人が育てるとなると不足しがちになります。ですから園芸では肥料が必要となってきます。肥料は当然正しく施す必要がありますが、間違ったやり方をすればかえって逆効果、植物の生長を阻害することもあります。別に難しいことはありません。ほかのトコでも言っていますが、植物を育てるのに、これといった決まりはないんですから。ただやってはいけないタブーがありますので、それを守ればいいんです  
 
  ゆっくりと効く緩効性  
   植物が元気に育つ上で大切な成分は16あります。その中でも3大栄養素とも呼べる3つの大切な成分があります。その3つとは…
●窒素(元素記号 「N」)
●リン酸(元素記号 「P」)
●カリウム(元素記号 「K」)

の3種類です。この3大元素が植物が生長する上でもっとも必要になる成分です。それではどの成分がどのように働くのでしょうか
 
 
  三大要素はここに効く  
  窒素は、あらゆる植物の生長に必要な成分で、、特に葉を茂らせたり、茎を太く丈夫にしたりする役割があります。不足すると、やけに葉っぱの色が薄くなったり、茎がひょろひょろになり、草丈の成長が止まり、貧弱な植物になってしまいます  

リン酸はとくに花や実を大きく育てるのに必要な成分です。ですから当然不足すると、花付きや実なりが悪くなります。また、葉や茎にも影響を与えます。実のなる野菜や果実の生長には特に欠かせません

カリウムは根の生長と茎の成長に必要な成分です。不足すると根の成長が悪くなります。またカリウムには植物を病気などから耐えられる抵抗性を身につけ、植物を丈夫にする働きもあります
 
  そのほかの微量要素はビタミン剤みたいなもの…要するにサプリメント  
   じゃあ、ほかの13の成分は必要ないのでは?いいえ、ほかの成分も3大要素ほど多量必要ではありますが植物が正常に育っていくのに大切な成分なのです。必要不可欠ないわばビタミンみたいなものだと思っていただければわかりやすいでしょう。特に覚える必要はありません。でも参考までにあげてみますと、カルシウム、マグネシウム、鉄などがあります。それぞれがどこに効くのかはあまり基礎ともいえるものではないので次のページで分けて説明します  
 
   
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