肉厚の葉、きれいな花
ホヤ
ホヤ カーリー 'バリエダカ' |
科名:ガガイモ(キョウチクトウ)科学名:Hoya別名:サクララン など原産地:東アジア~オーストラリア草丈:つるが長く伸びる開花期:主に7月~8月栽培難易度:
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ホヤとは
東アジア~オーストラリアにかけておよそ200種類が分布するつる性の植物です。茎の途中から気根という根を出して、樹木の幹や岩肌に張り付かせて生長していきます。観葉植物や鉢花として扱い、支柱に絡ませたり吊り鉢に植えて楽しみます。花には蝋細工のような光沢があるので、ワックス・プラントやワックス・バインの英名があります。属名のホヤはイギリスの園丁ホイの名前に由来します。よく栽培されているのは、ホヤ・カルノーサとホヤ・カーリーの2種です。
種類
カルノーサ〔H. carnosa〕
中国南部~オーストラリアに分布、サクラランの名前でもよく知られています。カルノーサは「多肉質の」と言う意味です。葉っぱはやや縦長のタマゴ型で、しっかりとした厚みと光沢があります。茎はつる性で非常に長く伸びます。主な開花期は夏で、2cmほどの星形の花を半球状にまとめて付けます。花は白で中心が紅色になり芳香を放ちます。厚みと光沢があって蝋細工のようにも見えます。
園芸品種がたくさんあります。代表的なものにボコボコによじれた葉っぱが密につくコンパクタ〔'Compacta'〕があります。その他にも、葉にピンクや黄色の模様が入る斑入り種のクリムソン・プリンセス〔’Krimson Prinsess’〕、よじれた斑入り葉にピンク色の花を咲かせるマウナ・ロア〔'Mauna Loa'〕などが知られています。
カーリー〔H. kerrii〕
タイ、ラオス原産でシャムサクラランの和名がありますが、あまり使われません。茎は太くて、木のような質感になります。 ハート型の葉っぱが特徴的で、1枚の葉っぱを鉢に挿した状態のものが、ラブハートなどの流通名で広く出回ります。花は1cmほどで、十数輪がまとめて付きます。色は乳白色で咲き進むと褐色になります。
その他の種類
ベラ〔H. bella〕
インド原産の小型種で、つるの長さも1m程で収まります。花は白で芳香を持ち、10輪程度がまとまって咲きます。ベラは「美しい」の意。
マクロフィラ〔H. macrophylla〕
ジャワ島原産、大型種で茎は太くなり葉っぱは長さ25cmほどになります。葉には5本の白い葉脈がくっきりと縦方向に走ります。
プルプレオフスカ〔H. purpureofusca〕
ジャワ、オーストラリア原産で紫褐色の花を咲かせます。
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