ヤサシイエンゲイ

ホヤの育て方

ホヤガガイモ(キョウチクトウ)科 学名:Hoya 用途 鉢植え
難易度 バー バー バー バー バー(やさしい)

耐寒性 バー バー バー バー バー(ややよわい)

厚みのある多肉質の葉と、蝋細工のような質感の花が特長のつる性植物です。よく栽培されているのはカルノーサとカーリーの2種です。特にカーリーはラブハートなどという名前でよく流通します。

栽培カレンダー
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花期
            バー バー        
植え付け
        バー バー バー バー        
肥料
      バー バー バー バー バー      

季節・日常の手入れ ポイント
仕立てる際の注意点
ホヤは一度花の咲いた位置から毎年花を咲かせるので、花の咲いたつるは切らないようにします。まだ花の咲いていないつるも、長く伸びてきたら花を咲かせるので切りません。具体的にはカルノーサ(サクララン)の場合、15節前後の長さになると花を付け始めます。ですから花をメインに楽しむ場合、可能な限りつる切り詰めずに長く伸ばして育てるのが基本となります。

仕立て方
アサガオ用のあんどん支柱などをつかって、つるを絡ませます。長く伸びて上まで行ってしまったら、今度は下に向けて垂らしていくなど、切らずに案配よく絡ましていきましょう。また、吊り鉢を使って最初から下に垂れ下がらせてもよいでしょう。

日当たり・置き場所
できるだけ日によく当てて育てましょう。ただし、真夏は日射しが強すぎて葉が傷むことがあるので、直射日光を避けた明るい日陰が安全です。日陰にもよく耐えるので、ある程度日当たりの悪い場所でも育てることができますが、花つきは極端に悪くなります。花付きが気にならず、観葉植物と割り切って育てるなら日陰でも十分栽培は可能です。

暑さには強い反面、寒いのは苦手です。冬でも7℃~8℃程度あったほうが無難ですが、5℃程度まではとりあえず大丈夫です。5℃以下では生育が衰えて、枯れる心配があります。屋外で栽培しているものは、11月頃に室内の日当たりのよい場所に移動させましょう。

水やり・肥料
乾燥に強い植物なので水のやりすぎに気を付けましょう。春から秋の生育期間は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるようにします。空気中の湿度が高い環境を好むので夏は霧吹きなどで葉に水をかけるとなおよいでしょう。冬は低温で生育も衰えますので水やりは控えめに。鉢土の表面が乾いて3~5日経ってから水を与えるようにします。土の過湿を嫌うので年間を通してやや乾燥気味に管理した方が失敗が少ないです。過湿で根が傷んでしまうと、株がダメになってしまうこともあります。

肥料は生育期間の5~9月中に水で薄めた液体肥料を10日に1回ほど与えます。

用土
水はけの良い土が適しています。赤玉土(小粒)6:腐葉土4の割合で混ぜた一般の草花を育てるような用土でもかまいませんが、過湿になりすぎないように注意しましょう。可能であるなら鹿沼土5:日向土(小粒)4:パーライト1の割合で混ぜた土が水はけよく過湿にならずによい。

植え替え・植え付け
ホヤのさし木数年育てていると鉢の中が根でいっぱいになるので、一回り大きな鉢に新しい土で植え替えます。植え替え適期は5~7月。鉢からぬいた際、傷んでる根は取り除きますが元気な根はあまりいじらない方がよいでしょう。ホヤは根を傷めてしまうと生育が衰えることがあります。性質自体は丈夫なのですが過湿に弱いなど、根は多少デリケートな面があります。

ふやし方
さし木でふやすのが一般的で簡単です。

元気なつるを2節くらいの長さに切り湿らせた水ゴケで植え付けます。日陰で乾かさないように管理すると1ヶ月ほどで根が出てきますので その後鉢に普通の用土で植え付けます。一本では鉢植えにしたときにボリュームがでませんので、一鉢に3本くらい植え付けます。5~8月の気温が比較的高い時期が適しています。

新しい芽は葉と茎の接合部分にある葉腋から出るので、茎の付いていない葉っぱだけのものは新芽が出ないこともあります。

かかりやすい病害虫
カイガラムシが付くことがあります。吸汁性の害虫で、植物から栄養をとってしまうので駆除します。数が少なければこすり落とすのが確実です。また、その排泄物からスス病が発声して、葉がススををかぶったように黒くなり、光合成を阻害します。その意味でも早めの駆除が大切です。

まとめ 
耐寒気温は5℃以上。冬は室内に取り込みます
夏は直射日光を避ける
水をやりすぎると根ぐされをおこします

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ガガイモ科
観葉植物