かたまって咲く花がきれい
ボタンクサギ
科名:クマツヅラ(シソ)科学名:Clerodendrum bungei別名:ヒマラヤクサギ ベニバナグサギ原産地:中国南部樹高:70cm-2m開花期:7月-9月難易度 そだてやすい |
ボタンクサギとは
中国南部原産で冬に葉を落とす落葉性の低木です。日本でも暖地や平地で野生化したものがよく見られます。花がきれいなので、庭木や鉢植えとして利用されます。草丈は1m~大きくなると2mほどになります。地下茎から芽を出して広い範囲に茂ります。
梅雨時から夏にかけて、ピンク色の小花がボール状にまとまって咲きます。その花姿は遠目から見るとアジサイっぽいかもしれません。花にはかすかな芳香があります。葉っぱは大きな丸形で、先端が少しとがります。色は濃い緑色で、もんだりこすったりすると一種独特なニオイがします。葉っぱに斑の入る園芸品種があります。
ボタンクサギは漢字では「牡丹臭木」と書き、ボタンのような花のクサギ〔Clerodendrum trichotomum〕という意味でしょう。クサギは日本でも古くから親しまれている植物です。葉っぱをもんだりすると臭いニオイがするのでこの名前があります。
ボタンクサギも属するクレロデンドロン属にはたくさんの仲間がいます。園芸では、ゲンペイカズラ〔C. thomasoniae〕やウガンデンス〔C. ugandense〕などがよく栽培されています。
育て方
栽培カレンダー1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
開花期 |
剪定・植え替え |
肥料 |
日当たり・置き場所
日当たりを好みます。ただし、株元に強く日が当たる場所を嫌うので、土地によっては午前中は良く日が当たり、午後からは陰になるような場所が適しています。半日陰の場所でも特に問題なく育ち、花も良く咲かせます。具体的には、アジサイが元気に育つ環境で同じように育ちます。
耐寒温度は-5℃と比較的寒さには耐えますが、どちらかというと暖かい地域に適した植物です。露地に植える場合は関東地方より西の地方に限ります。それ以外では鉢植えにして冬は屋内などに移動させた方がよいでしょう。
水やり・肥料
地植えは一度植え付けて根付くと特に水を与える必要はありません。鉢植えは土の表面が乾いてきたらたっぷりと水を与えましょう。
春~夏にかけてゆっくりと効くタイプの肥料を株元に施します。肥料はあまりたくさん必要とせず、少量でも良く育ちます。
かかりやすい病気・害虫
特にありません。
植え付け・用土
水はけと水もちがよく腐葉土などの有機質のたっぷり含まれた肥沃な土壌を好みます。
ふやし方
株分け、さし木でふやすことができます。株分けは3月中旬~下旬、さし木は7月~8月が適期です。
手入れ
3月中・下旬に勢いの弱くなった古い枝や枯れ枝、混みあってきゅうくつそうな枝を元から取り除くような感覚で、地際で切り戻します。
ポイント
・耐寒温度はー5℃以上。
・日当たり~半日陰で育つ
・剪定の時期は3月中・下旬
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