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プレイオネ(タイリントキソウ)の育て方

タイリントキソウラン科 学名:Pleione 用途 鉢植え
難易度 バー バー バー バー バー(ふつう)

耐寒性 バー バー バー バー バー(ややよわい 5℃できれば10℃)

東南アジア、中国、台湾などに14種が分布するランの仲間です。冷涼でやや湿り気のある環境を好み、苔むした岩肌や樹木の上に自生します。園芸では山野草として扱うことが多いです。

栽培カレンダー

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植え付け
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植え付け
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肥料
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※春咲きのフォルモサナ(タイリントキソウ)を中心に説明します。

季節・日常の手入れ ポイント
プレイオネは生長期と休眠期がはっきりと分かれている植物で、季節ごとの生育に合わせた管理が大事です。また、生育期間にどれだけ球茎を太らせられるか(=花付きをよくできるか)も大きなポイントです。

日当たり・置き場所
花が終わって芽が出て葉が延びる5月いっぱいまでは十分日光に当てて育てます。そうすることで球茎に十分栄養が蓄えられ充実した株になります。生育初期の成長は翌年の開花にも影響するので、よく日光に当ててしっかりとした株を作りましょう。

しかし、真夏の直射日光はプレイオネにとっては強烈で、長時間強い日に当たると葉が黒っぽく変色する「葉焼け」の状態になります。葉が焼けてしまった部分は組織が死んでしまっているので元に戻りませんし、生育も衰えます。真夏は直射日光の当たらない半日陰の場所で育てます。

また、暑さにも弱く夏になると生育が鈍りがちなので(夏バテのようなもの)、できるだけ風通しの良い涼しい場所で育てることも大切です。葉に水をかけたり鉢周りに打ち水をするのも温度を下げる効果があります。

冬の管理

冬の越冬温度は5℃~10℃です。晩秋から早春にかけては落葉して完全休眠に入りますので日に当てる必要はありません。室内に取り込んで凍らせないようにすれば冬を越すことができますが10℃程度の気温をキープできた方が春の比較的早い時期に芽を出し秋までの生長期間が長くなるので、より充実した大きな球茎に育てられ花付きが良くなります。

水やり・肥料
春から夏にかけては決して水切れさせないように、常に湿った状態を保ちます。生育最盛期は根の生育も旺盛ですので、根腐されすることは少ないです。逆に水切れさせますと葉の先から枯れてきて、生育も衰えます。秋になると根の生育も弱くなりますので徐々に水やりの回数を減らして冬に落葉したら月に1回程度軽く水を与える程度でかまいません。やや乾燥気味の方が低温にはよく耐えますが、春の芽出しが遅くなることがあります。

肥料は4~9月の生育期に1000倍の液体肥料を月に2~3回与えます。無肥料でもある程度育ちますが、与えた方が良い結果がでることが多いようです。

用土
水ゴケか、山野草の培養土に細かく刻んだ水ゴケを3割ほど混ぜて使います。水はけと通気性をよくすのがポイントです。

植え替え・植え付け
植え付け水ゴケ植えの場合は毎年植え替えます。生育期に常に湿った状態にして育てると、どうしても水ゴケの傷みが早いからです。植え替えは基本的に休眠期に行いますが、開花前の新芽が出てくる時期が最適です。というのも、新芽が見えていると、そちらの方向に十分スペースを確保して植え付けることができるからです。スペースを確保できると何のじゃまもなく新芽が伸びて葉も大きく開くことができます。

しなびたバルブが付いてる場合は取り除きます。次に新しいバルブの底が少し埋まる程度(イメージとしては少し沈めて水苔の上に置くと行った感じ)に植え付けます。安定性が悪ければバルブの下1/3くらいまで埋めても問題ありませんが、それ以上の深植えはよくないです。高さの低い平鉢も適しています。

3.5号鉢(直径約10.5cm)に1バルブくらいが目安です。4号鉢に3バルブくらいまとめて植えた方が開花時期見栄えがします。

ふやし方
植え付け夏から秋にかけて古いバルブから高芽が1~3つ発生します。この高芽を晩秋ころに取り外して植え付けます。植え替えの時と同様にあまり深く植えすぎないように、底の部分が少し埋まる程度の浅植えにします。ふつうの株を育てるのと同様に育てると3年くらいで花が咲く大きさの株になります。

かかりやすい病害虫
害虫 ハダニ ナメクジ

ハダニは高温で乾燥する夏などに発生しやすい害虫です。主に葉の裏に付いて栄養分を吸います。葉にぽつぽつと小さな白い斑点ができ、大量発生すると葉が白くなってしまいます。ホコリのように小さくて見分けにくいですが、葉にそのような症状が現れたときは、とりあえず葉の裏を見て確認してください。

湿度のある場所を嫌いますので、水やりの際に葉の表裏にも水をかけて予防に努めましょう。発生してしまったら殺ダニ材を散布して駆除します。

またナメクジが花芽など柔らかい部分を食害することもありますので、置き場所にも気をつけましょう。

まとめ 
冬は乾燥させれば5℃、できれば10℃
生育期間中は水切れさせない
夏は直射日光を避ける

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