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初春の縁起花

フクジュソウ

フクジュソウ
科名:キンポウゲ科
学名:Adonis remosa
原産地:日本
草丈:10cm-30cm
開花期:1月~4月
栽培難易度:バー バー バー バー バー
(ふつう)

くわしい育て方

フクジュソウとは

フクジュソウの葉
フクジュソウの葉
日本原産の毎年花を咲かせる多年草で、山野の落葉樹の下などに自生します。お正月用の寄せ植え材料として、つぼみが大きくふくらんだ開花直前の株や花の咲いた鉢が冬に多く出回りますが、自然環境下では3月~4月に開花します。

地面からにょっきりと花茎を出して、その先端に径3cmほどの丸い花を1~数輪、真上に向いて咲きます。花はパラボラアンテナのようにゆるいお椀型になっています。これは、日射しを中心部分に集めて空気を温め、受粉をしてくれる虫を誘ったり、虫の動きを活発にする役割があるのではないかと言われています。花色は明るい黄色が基本で、その他に紅花や白花などの園芸品種があります。花後は切れ込みの入った羽状の葉っぱを伸ばして生長し、夏前には枯れて休眠に入ります。

仲間・種類

江戸時代から栽培されています。花色の他、花の咲き方や花びらの形、大きさなど様々な変異が有り、100を超す園芸品種がありましたが、現在は多くが失われています。 代表的な園芸品種に紅花の「秩父紅」、強健で大輪の八重咲き種「福寿海」などがあります。

日本に自生するのはフクジュソウ1種のみとされていましたが、現在は分類が見直されて、キタミフクジュソウ〔A. amurensis〕、ミチノクフクジュソウ〔A. multifora〕、シコクフクジュソウ〔A. shikokuensis〕を合わせた4種とされます。

フクジュソウの仲間(アドニス属)は北半球の暖帯から温帯におよそ30種が知られており、フクジュソウ以外にも数種が栽培されています。属名のアドニスはギリシア神話の美少年アドニスにちなみ、花色(ヨーロッパ原産種の赤い花色のもの)をアドニスの血に例えたものです。

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