白いブラシ状の花がかわいらしい
フォザキラ(フォッサギラ)・マヨール
科名:マンサク科学名:Fothergilla major原産地:北アメリカ樹高:1m-1.5m主な開花期:4月難易度 (育てやすい) |
フォザキラ(フォッサギラ)・マヨールとは
北米原産の落葉性低木で、4月ころ芽吹きの前に花を咲かせます。花は糸のような細長いものが枝を覆うようににまとめて付き、そのかたちはさながら「白いブラシ」のようです。花は枝の先に付きます。
高さはさほど大きくならず、自然と株立ち(†)状になります。花付きのよい「マウント・エリー」など園芸品種もあります。葉は小さな楕円形で、マンサクの葉に形が似ています。秋の紅葉も美しく、花と紅葉の2つを楽しめる花木です。属名は18世紀アメリカの植物収集家フォザギルの名前にちなみます。
†株立ち…根元から3本以上の幹が立ち上がった樹木。状態そのものを指すこともある
育て方
栽培カレンダー1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
開花期 |
植え替え |
肥料 |
日当たり・置き場所
日当たり~半日陰の所まで特に問題なく育ちますが、秋に美しい紅葉を楽しみたい場合は日当たりのよい場所が適しています。寒さに強く、北海道の一部、本州、四国、九州で植裁可能です。
水やり・肥料 ポイント
やや湿り気のある土を好み、乾燥させると葉焼けを起こしてしまいます。鉢植えのものは、夏場特に乾燥させないようにしっかりと水やりをしましょう。庭植えのものは自然の降雨だけで充分育ちますので、根付いてしまえば特に水やりをする必要はありません。
肥料は年に3回施します。3月と10月は油かすやゆっくり効くタイプの化成肥料を、6月はリン酸分の多い肥料を与えます。 量が過ぎると肥料焼けを起こしてしまうこともあるので、全体的に量は控えめに します。また、同じ理由で速効性の肥料よりもゆっくり穏やかに効くタイプのもののほうがよいようです。
6月はリン酸分の多い肥料
フォザキラの花芽は夏頃に体内で形成されます(花が咲くのは翌年の春ですが)。花芽を作るには肥料の中でもリン酸分が一番必要となります。そのため6月頃に準備としてリン酸分の多い肥料を施しておきます。翌年の花付きをよくするための大切な肥料です。ゆっくりと穏やかに効くタイプの肥料をあらかじめ与えるのがポイントです(効き目が出てくるまで多少時間がかかるので)。
かかりやすい病気・害虫
特に見られません。
植え替え・用土
植え替えの適期は3月~4月です。
ふやし方
さし木でふやすことができます。適期は6月~7月で、その年伸びた新しい枝先を7~8cmくらいの長さに切り取り湿らせた赤玉土に挿します。
手入れ
花の咲き終わったあと4月頃に、枝の若返りを図るため古い枝を間引くような感じで株もとあたりから切り落とします。そうすることでシュート(地際からでてくる勢いのある若い枝)が出てきます。
また、株の中までしっかりと日が当たるように枝が混み合った部分や樹形を乱しているような枝も間引きます。どちらかというと自然に樹形がまとまる花木なので、剪定作業(枝の切り戻し)はさほど多くないと思います。
関連するページ
マンサク科の植物花木・庭木