渋い雰囲気の花
フェラリア
科名:アヤメ科学名:Ferraria別名:フェラーリア原産地:南アフリカ草丈:30cm-50cm開花期:3月-4月難易度 (ふつう) |
フェラリアとは
南アフリカのケープ地方とナマクアランドに11種が分布するアヤメ科の球根植物です。生育期間は秋~春にかけてで、主に3月~4月に花を咲かせます。
葉は他のアヤメ科の植物でもよく見られる先端の尖った細長い形で長さは20~30cmになります。花茎を長く伸ばして先端で短く枝分かれして2輪ずつ花を咲かせます。花の大きさは3cm前後、花の形は星形でフチの部分がフリル状に細かく縮れます。暗褐色で黄色い斑が不規則に入る渋い雰囲気の花を咲かせるフェラリア・クリスパ〔Ferraria crispa〕が比較的よく知られています。すべての種がそうかは不明ですが、クリスパは一日花で開いたその日に閉じてしまいます。ただ、数輪ずつ次々と咲かせるので1ヶ月以上は花を楽しむことができます。球根は幅がある割には厚みのないべちゃっとした扁平な形です。
属名は17世紀ローマの植物学者フェラーリの名前にちなみます。
育て方
栽培カレンダー
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
開花期 |
植え付け |
肥料 |
日当たり・置き場所
フリンジした花びら |
秋に球根を植えると春に花を咲かせ、初夏~初秋の間は地上部が枯れて休眠します。
霜や凍結に合うと枯れてしまいますので、冬はベランダや屋根のある場所で管理します。また、生育期間中はできるだけよく日に当てましょう。
水やり・肥料
秋~春の生育期期間は土の表面が乾いていたら水を与えます。花後に葉が黄色くなり始めたら休眠に入るサインなので水やりをストップします。
花の咲き始める頃から葉が黄色く枯れ始めるまで、球根を太らせ翌年の生育・開花に備えるために液体肥料を与えます。
かかりやすい病気・害虫
特にありません。
ふやし方
タネまきもしくは分球でふやします。
手入れ
葉が枯れて休眠に入ったものは雨の当たらない涼しい場所に置きます。掘り上げる必要はなく、鉢に植わったままの状態でかまいません。この間は水や肥料は一切与えません。分球したり植え直すために掘り上げる場合は、秋の植え付け時期に行います。
ポイント
・秋に球根を植え付ける
・冬は霜や凍結に注意する
・休眠期は水を与えない
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